知り合いの先生がこんなことをおっしゃっていました。

「自分が流ちょうに英語を話しているときよりも、あまりうまく話せないときのほうが、生徒は英語をよく話す気がする」

一見すると、一般的通念と矛盾しているように思えますが、よくよく考えてみると、それほど不思議なことではない気がします。

先生が見事な英語で話すと、生徒は「自分には無理!」と委縮して話せなくなってしまう可能性があります。

一方で、先生が少々たどたどしかったり、つっかえたりすると、生徒の心理的ハードルが下がり、話しやすくなるのかもしれません。

もちろん、教師は生徒が憧れるような英語を話せないといけませんが、生徒にもっと英語で話してほしいというときには、時々、わざと、あえて下手な英語で話してみるのも一案だと思います。でも、これを免罪符にして自分の英語を鍛えることを怠ることがないようにしたいものです。