以下は小学校生あるいは中学生の男女による会話です。

男の子「来週、妹の誕生日なんだ。プレゼントを買うので、

    次の土曜日に一緒に来てくれない?」
女の子「ごめんなさい、土曜日はピアノのレッスンがある

    の。日曜日ならだいじょうぶよ」
男の子「ありがとう!何時に迎えに行けばいい?」
女の子「10時に家に来てくれる?」
男の子「OK」

さて、この2人の小学生、あるいは中学生は単なる友達?それとも付き合っている?

この会話は私が作った創作ですが、このような会話は英語のリスニング問題でよく耳にする内容です(わかりやすくするため日本語で表記しています)。高校入試などでもこのような男女の会話は少なくありません。

特に問題はないと思うのですが、もしかしたら、一部から「入試が小中学生の男女交際を促している!」という指摘があるかもしれませんね。

ただ、これには理由があります。入試のリスニング問題では映像が無く、音声のみが流れます。その際、「男性と女性」の会話のほうが「男性と男性」や「女性と女性」よりも、いまAさんとBさんのどちらが話しているのかが、わかりやすいでしょう(男性と女性では声の質や高さも異なるので)。

そのため、受験者への配慮として、男女による会話がほとんどになります。これは入試のみでなく英検やTOEIC等の試験でも同様です。英検も1級くらいになると、夫婦の会話や親子の会話などが出てきますが、小学生や中学生が対象のリスニング問題では小学生同士、中学生同士の会話が中心となり、上のように、一部から懸念が表明される(かもしれない)会話が出てくるというわけです。

だったら、AがBを誘うという内容にしなければよいという考えもあるかもしれませんが、「~しよう」と誘ったり、「~してください」と依頼したりする表現は日常的な表現なので、その知識や技能を問う問題はある程度必要になります。今後も入試などで出題されることでしょう。