というわけで、先週の続きです。

そういえば、この前の「半沢直樹」では段田さんと浅野さんが絡むシーンがありましたね。1~2分程度でしたが。

さて、1987年8月、遊眠社はエジンバラの国際フェスティバルに招待されました。下記の記事によると、8月21日~23日だそうです。

「ご存知ですか? 8月21日は野田秀樹主宰「夢の遊眠社」が海外で初公演した日です」
https://bunshun.jp/articles/-/3809

エジンバラは毎年8月にfestivalを開催しており、町全体が芸術の雰囲気にあふれています。日本からも劇団が毎年のように招待をされているようで、それまでは蜷川幸雄氏が多かったようです。

さて、その1987年の8月に私はイギリスにいました。学部の3年生の夏休みで、以前からあこがれていたイギリスに1ヶ月の語学留学をしていました。ロンドンのビクトリア駅近くの語学学校に4週間通いましたが、ロンドン観光もしたかったので、授業が一日3時間程度の学校にしました。ビクトリア駅から電車で15分ほどの駅(Streatham Common駅)の近くにある家庭を学校から紹介され、そこに寝泊まりしました。私の他に5~6名が常にその家にはおり、ホームステイというよりは下宿屋という感じでした。

月~金は授業ですが、週末はあちこち出かけました。そして、8月22日と23日にスコットランドのエジンバラに滞在しました。目的はもちろん遊眠社の舞台を見ることです。日本ではチケットがなかなか手に入らないのですが、ロンドンでは簡単に入手できました。この段階ではまだ遊眠社の名は日本ほど知られていなかったのです。

金曜日(21日)の夜にキングスクロス駅近くの長距離バス乗り場でCoach(イギリスの長距離バスのこと)の乗り込み、翌日の早朝にエディンバラ・ウェイヴァリー駅に到着しました。到着してすぐに宿探を始めましたが、8月のエディンバラで宿を探すのは思いのほか大変でした。結局、エジンバラ大学の寮が夏休み中開放されていたので、そちらにかなり早い時間から並んで、部屋を取ることができました。

街中を観光し、午後3時ごろ開演の舞台を見ました。作品は「野獣降臨(のけものきたりて)」。もちろん、日本語での上演です。遊眠社の舞台と言えば、激しい動きとテンポのよいセリフが特徴的です。なので、日本語がわからないとその面白さは半分も伝わらないと思います。席に座りながら「だいじょうぶなのかな?」と余計な心配をしていたら、舞台右上に円形に突き出したところにサムライの恰好をした変なおじさんが出てきて座りました。そして、舞台が始まると、突然彼が英語で解説を始めました。日本語がわからない人のための解説者だったのです。そして、なんと彼は小林克也さんでした!

あれ、もうこんな書いている。終わらなかった!