今日は3年生のゼミと現代英語(英専1年生が多い)でグルグルをやりました。


「グルグルメソッド」は靜哲人先生が考案されたもので、生徒・学生の発音を個別にチェックするワザ。


このワザの良い点は下記の引用にある通り、(1)継続的であること、(2)個別であること、(3)実技テストであることですが、特に「個別であること」が大きいと思います。


https://sites.google.com/site/zukeshomepage/publications/practical-papers/kunren_ryoku
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(引用)
 獲得目標の発音項目を含んだフレーズや短めの文を5~9個程度印刷した「発音個人カード」を配布し、クラス全員を大きな輪にする。教師はその輪の内側をグルグルと歩き回りながら、ひとりひとりをテストする。生徒は教師が目の前に来たとき、個人カードから発音項目をひとつ選び、顔を上げて発音する。すべて満足に発音できていれば、「マル」を与え、できていなければ不十分な点を告げる(例:「veryのR」)。「マル」をもらった生徒は自分でその項目に○をつけ、貰えなかった生徒は貰えなかった理由をメモする。これを時間制限のあいだじゅう繰り返す。時間が来たら個人カードを回収し、時間内に獲得した○の数を得点とする。発音項目が短ければ40人のチェックは2分でできるから、10分あれば全員を5回テストすることができる。このようなグルグルテストを日常的に実施する。 


このメソッドの本質は、(1)継続的であること、(2)個別であること、(3)実技テストであること、であるが、もうひとつの大きな特徴は、その瞬間テストされている生徒以外の生徒たちはガヤガヤと練習できることだ。これが、教員が前に立って全員を指名しながら行うと、テストされている以外の生徒は黙っている必要があり、発音練習ができない。声に出して練習しなければ発音はうまくならない。つまり待ち時間が無駄になる。その点GGMは、大人数クラスで、個別テストをしながら、待ち時間をも無駄にしない究極のメソッドなのである!
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発音を個別に見ることで、一人ひとりの欠点がわかりますし、また、学生との距離が縮まる気がします。


また、英文をその場で覚えなければならないので、基本文の蓄積にもつながると思います。「グルグルは発音指導」という考えは、グルグルの一面しか捉えていない気がします。


一瞬で判断をしなければならないという点、また、適切なアドバイスを簡潔でわかりやすいことばで伝えなければならないという点で教師の力量が問われますが、これからもぜひ続けて行きたいワザの一つです。


ただ、生徒数が20人を超えると、生徒の待ち時間が増えてしまいます。今日の現代英語は22名でしたが、ぎりぎりでしょう。もし大人数なら、クラスを半分にして、片方に自習をさせておくという手もあるようです。また、ALTとのTTなら、2つの輪を作ることも可能でしょう。他にもいくつか工夫があるようですが、詳しくは先生のblogをご覧ください。


靜先生のブログ

http://cherryshusband.blogspot.jp/


下記のところにも参考記事があります。

http://www.daito.ac.jp/class/language/detail_5896.html


また、下記のサイトで映像を見ることもできます。

http://www.japanlaim.co.jp/fs/jplm/847/5704


ちなみに、こんな「グルグルメソッド」もありましたが、全くの別物です。

https://www.youtube.com/watch?v=DP6vDmqOwg4