語学教育研究所の研究大会(通称:語研大会)が11月19日(土)及び20日(日)に開かれます。会場は東京家政大学(板橋区)。私も初日の「公開授業(ビデオ)」で学生向けの解説をさせていただきます。


今回の授業者は東京学芸大附属世田谷中学校の淡路佳昌先生です。淡路先生はもともと大学で准教授をなさっていたのですが、中学校で教える夢を捨てきれず、大学を辞めて世田谷中学校の教諭になられたという「異色」の経歴の持ち主です。


すでに私は授業のDVDを拝見しておりますが、音読を中心に、英語を生徒の頭に染み込ませていく授業です。ご本人は「スタンダードな授業」とおっしゃっていますが、ここまで鍛えるのは大変だったと思います。ぜひご覧ください。


また、2日目の「協議会E」ではある若手の先生を数か月追いかけ、先輩先生のアドバイスを通して彼が成長していく姿をビデオでご覧いただくというもの。こちらもお楽しみに。


そのほかの企画も含め、詳しくは以下のサイトをご覧ください。


語学教育研究所(http://www.irlt.or.jp/modules/news/


詳細は以下の通りです。


   ↓


第 1 日 11 月 19 日(土) 受付開始 13:00
15号館 2 階 152B教室

(1) 開会式  14:00 ~ 14:05
  挨拶:研究所所長 新里 眞男(東京国際大学)

(2) 贈賞式  14:05 ~ 14:35
  1) パーマー賞
  2) 市 河 賞
  3) 外国語教育研究賞

(3) 会員総会  14:40 ~ 15:10
    司会:研究所常務理事 伊藤 雄二(東京学芸大学附属高等学校)

(4) 公開授業(ビデオ) :中学校3年生 15:20 ~ 17:20
手順としてはオーラル・イントロダクションから練習に至るスタンダードな授業ですが、教科書本文を発展させ、最終的には個人での口頭発表や作文活動につながるような「タネ」をいかに導入から基礎練習の中で仕込むことができるかに重点を置いた授業です。
    司会・解説者:小菅 和也(武蔵野大学)
    授業者:淡路 佳昌(東京学芸大学附属世田谷中学校)

《公開授業学生の部》 14:50 ~ 17:00 (受付開始 14:00)
 ※学生の参加者のために「公開授業」の特別解説をします。
    〈1階 151A 教室〉解説者:及川 賢 (埼玉大学)
    〈2階 152A 教室〉解説者:久保野りえ(筑波大学附属中学校)
    〈2階 152C 教室〉解説者:四方 雅之 (成蹊中学・高等学校)


(5) 懇親会 (会場:11号館 85周年記念館 食堂) 17:30 ~ 19:30
どなたでも参加できます。ご希望の方は当日受付でお申し込みください。(会費:3,000 円)
   司会:研究所理事 藤井 昌子(東京国際大学)


第 2 日(11 月 20 日) 受付開始 9:30
  協賛企業(賛助会員)展示・販売(2階)  9:30 ~ 15:30

(6) 協議会 I 10:00 ~ 12:00
協議会A 小学校英語:発話を引き出す教師の働きかけ~子どもの学ぶ力を活かして~《第10研究グループ》
英語活動の中で、教師がどう働きかけると、子どもたちの発話を引き出して「英語を使おうとする力」をつけることができるのか。授業例を紹介し、また、実演を通して、インタラクションを行っていく方法について考えます。
    提案者:入江 潤 (明星学園小学校)
        永井 淳子(東京都市大学附属小学校)
    助言者:久埜 百合(中部学院大学)


協議会B 中学高校英語研究:実践的コミュニケーション能力を培う授業づくりを考える 《第26研究グループ》
学習者が授業で学んだ表現形式を実際のコミュニケーション場面で使用できるようになるにはどのような学習のプロセスが必要か、中学1年生の授業をもとにみなさんと考えます。
    司会者:鈴木 文也(桐朋中学高等学校)
    授業者:中山 健一(桐朋中学高等学校)
    助言者:藤井 昌子(東京国際大学)


協議会C 談話文法研究:クラスルームインタラクション分析 《第22研究グループ》
教室内での教員と生徒のやり取りの中で、活動がうまく進んだ場面、失敗した場面などを取り上げ、談話分析を行います。なお、分析対象とするのは、現職教員の授業と、英語科教育法を履修している大学3年生の模擬授業です。
    司会者:岡田 悌 (海城中学高等学校)
    発表者:八宮 孝夫(筑波大学附属駒場中・高等学校)
        馬場 千秋(帝京科学大学)


休 憩 12:00 ~ 13:10


(7) 協議会 II 13:10 ~ 15:10

協議会D 指導技術研究:(1)「物語教材における自作の絵の活用」(2)「話すことにおける error correction」《第3研究グループ》
(1)visual aids が入手しづらい教材を英語で導入する際の効果的な絵の描き方・使い方について、(2)生徒の発話の誤りにどう対処したらよいかについて、それぞれ具体的に提案します。
    司会者:山崎 勝 (埼玉県立和光国際高等学校)
    発表者:稲垣 弘道(城北中・高等学校)
         千田 享 (埼玉県立蕨高等学校)


協議会E 授業研究:高校1年生《第 5 研究グループ》
クラスを分割して人数を制限した環境で学ぶ生徒たちに、流暢に英語で語りかける熱意ある教師の授業を数回ビデオに撮り検討を行い、さらに磨きをかけた授業を目指します。
    司会者:吉田 章人(日本女子大学附属高等学校)
    授業者:由井 一成(日本女子大学附属高等学校)
    助言者:小菅 敦子(東京学芸大学附属小金井中学校)


(8)鼎談「『英語の授業は英語で』をどうとらえるか ー本当にできるのか、必要なのか、何を伝えるのか」

15:25 ~ 16:55

語研は以前から授業を英語で行うことを提唱してきました。日本の英語教育現場でそれは本当に必要なのか、本当に可能なのか、文法はどうするのか、始めるなら何から始めるのかなど、語研の視点をあえて外し、問題点を根本からひとつひとつ洗い直す議論をしてもらいます。
    ディスカサント:卯城 祐司(筑波大学)
            森住 衛 (桜美林大学)
            小泉 仁 (東京家政大学)[コーディネータ]


(9) 閉会式 16:55 ~ 17:00
     挨拶:研究所理事長 小菅 和也(武蔵野大学)