研究授業などを見ていると、音読が授業の最後のほうでちょっとだけ行われているという例が少なくないように感じます。授業案の段階で十分な時間を取っている場合でも、実際には時間がなくなって、2、3分音読しただけで終わってしまい、授業後の協議会で「音読の時間が少なくて残念でした」という意見がフロアから出ることもしばしば。「この授業は音読が十分に行われていたなあ」と思うことは、残念ながら、あまり多くはありません。
でも、音読の扱いはそれでいいのでしょうか?音読を中心に据えた授業があってもいいのではないでしょうか。いや、むしろ、音読を中心に授業を構成すべきではないでしょうか。
よく言われることですが、音読は単に音声に慣れる活動ではなく、英語を頭に「叩き込む」ための重要な手段だと思います。オーラルイントロダクションやexplanationを通じて理解した英文を、学習者の血や肉に変える作業です。
少々乱暴な言い方ですが、オーラルイントロダクションやexplanationの時間を削ってでも音読の時間を確保すべきだと思います。
いろいろな音読の手法が様々な形で紹介されていますが、最低でもRead and look upまでできれば理想だと思います。 また、50分の授業であれば、できれば10分は音読に費やしたいですね。
(参考)
音読指導の館 http://www.pure.ne.jp/~ohkita/sub4.html
(Read and look up秘密のお部屋) http://www.pure.ne.jp/~ohkita/zentaiondoku/read-and-look-up.html#kojin
『音読指導のバリエーション 「読み」からSpeakingへ』(DVD) http://www.japanlaim.co.jp/fs/jplm/c/459
『英語力がぐんぐん身につく!驚異の音読指導法54』