前話:インビジブル⑥
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パチッ…
私は自分の部屋で目が覚めた。
チュンチュン…と、スズメの鳴き声が聞こえる。
いつも通りの朝。
窓の外には、いつも通りの景色が広がっている。
私はふわあ…と女子高生らしからぬ大きなあくびを放つと、いつも通りの制服を着て、いつも通り家を出た。
いつも通りの靴。
いつも通りの景色。
いつも通りの清々しい朝。
そして、いつも通り、私をすり抜けて歩いてゆく人々。
あれから、既に一ヶ月ぐらいは経つであろうか。
私が透明になった日から。
目は虚ろになり、
髪もボサボサ。
だけど透明だから、私には関係ない。
…ていうかどうでもいい、そんな事は。
私は改札も通らずいつも通り電車に乗り込んだ。
下を向き、黙ってシートに座り込む。
ふと、前の方からキャッキャッという、女子高生特有の喋り声が聞こえてきた。
3人ぐらいの友達同士だろうか。
顔を上げてよく見てみると、同じクラスの人たちだった。
彼女らは、私の向かいに座ると、おもむろに談笑を始めた。
『いや~、それにしても嬉しいね!
あいつが行方不明なんて。』
『ホント!消えてくれてよかったよ、あんな奴。』
『○○の事なんてどうでもいいじゃん。』
『そうだね!
あんなゴミ屑の事なんか!』
そう言うと彼女らは、高らかに笑い始めた。
・・・・・・
・・・え?
・・・○○・・?
それって、私の事・・・・?
・・・私は・・・・
・・ゴミ屑・・・・?
・・・・・・
・・・・・・・・・
私は黙って座席を立つと、ヒタヒタと彼女らに近づいた。
『…君たちが大っっ嫌いな、私の事が、見えていますか?』
私は彼女らの目の前に立つと、そう言った。
彼女らは私が目の前に居ることも知らずに、バカみたいに笑っている。
『…私のキモチも知らないで、
楽しく生きるの…やめてくんない…?』
涙が出そうになるのを必死に押し殺しながら、
ゴミ屑、と言った女子を見据えると、私はそう言い放った。
すると突然、電車内にアナウンスが響いた。
『あ、もう着いたみたい』
一人がそう言うと、彼女らは席を立ち、電車を降りた。
私の体を通り抜けて。
全身から一気に力が抜けて、私はその場にへたり込んだ。
私は一人、車内に取り残された。
・・・
ゴミ屑、か・・・・・・
・・・・・ああ・・・・
・・・・そっか・・・・・
私は・・・・
私は世界でいちばん害を与えなくて、
存在すらも分からないゴミになったんだな・・・・・・。
ぼろぼろと、目の奥からどうしようもなく涙が溢れ出した。
『・・・もう、嫌だよ・・・・。』
力無く、そう叫んだ。
…主人公の名前考えてねぇええええええ!!!!!!!!!
コメント下さるとありがたいですm(__)m。