40年も住んでいるのに近くに温泉があるなんて知らなかった。
スーパー銭湯なら見かけるけど天然の温泉があるとは。
近所の人たちと行ってきた。
北島康介じゃないけど、熱い露天風呂はチョー気持ちいい。
私は15分であがった。
次の人は30分後、
三人目の人は、館内にあるいろんな風呂に入って1時間後、
三人揃ったのでやっとめしが食えた。
私は夏はシャワー、それ以外は毎晩風呂に入るが5分ぐらいで長湯の習慣はない。
所沢温泉は炭酸泉、無臭、無色透明、だからあまり温泉らしくない。
やはり硫黄の匂いがしないと気分が出ない。
バスクリンを大量に使えばいいのに。
日本は温泉大国と言われるが温泉の効能についてはとっくに見切りをつけた。
それでも必ず効能書きがあり、所沢温泉にも掲げられていた。
宮城の鳴子(東北大)や大分の別府(九大)での結論は、せいぜい美肌効果、これだって年齢制限があるからおばさんには手遅れ。
一方のヨーロッパ、この近くの西武園のプールみたいなところで水着を着たままみんながぬるい湯に浸かっている。
何がいいのか理解に苦しむ。
大きいところには温泉療法施設があってドクターやトレーナーもいる。
どうも病後のケアやケガなどのリハビリでちゃんと健康保険が適用されるらしい。
昔、佐賀県唐津の汐湯を体験、ヒリヒリ熱くて長くは入っていられなかった。
温泉じゃなくて海水をそのまま沸かしていたのだ。
でも効能書きには、海水はミネラルが多いから普通の温泉よりいいと書いてあった。
行ってみたかった温泉地は城崎温泉、きっと情緒あふれる温泉地だろうと。
名文の誉れ高い志賀直哉の『城崎にて』は、そんな雰囲気を描いている作品だと思っていた。
読むんじゃなかった、城崎温泉が遠のいた。
超短編の掌編だから小中学生の読書感想文の課題図書には最適。
一寸侘しいけど、つげ義春の温泉巡りは心和む。