その本は、リチャード・ワイズマンの『なぜ人は幽霊が見えるのか』
 | 超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか リチャード・ワイズマン 木村 博江 文藝春秋 2012-02-11 by G-Tools |
【２日目】
昨日はプロの占い師というのは「言葉遣いが全てだ」と…例えばこういう言い方ですね。
「あなたは情緒不安定でストレスが多いですね。でも全体的には肩の力が抜けてる、心配いらない」…これ、全く矛盾しているんですね。
「情緒不安定でストレスが多い」というのと「全体的には肩の力が抜けてる」これ全部矛盾してるんですが、そう言われるとその人は自分が待っている言葉をこの中から選んでしまう。そうすると、当たる事になる。
で、誠に当たり前の事でありますが、大体の人間は世代で悩みがわかる。
例えば、10～20代の青年や娘さんが相手なら、「将来の事を心配してるって、すぐ分かる」って言うと、大体これで当たる。
自分のこれからの可能性、そして、その子に何か秘密があるとすれば、それは全部、今までで上手くいかなかった事で、大体上手くいかなかった事の80%は、セックス体験。
20代～30代。
安定を得る為のヒントを聞きたがっている。
そして、出世と収入。あるいは、落ち着ける場所はどこなんだろう。
これで大体が引っ掛かってくる。
30代～40代。
親の健康状態。
隠している事は、子供が上手く育たない事。
大体これで当たる。
40代以後。
自分の健康。
もう一つ、色褪せた夫婦関係。これが絶対悩みなの。
次に、よく当たるプロの占い師というのは、言葉連想でどこまでも広がる言葉を次々と占いの言葉として使うこと。
「あなたは"ジーン"という人の事で悩んでいませんか」「ジーンなんて…」と言った瞬間に「いやいや、違う違う！ジーンか、もしくはジョン、ジャック…とにかく頭文字に『Ｊ』が付く人の事であなたは悩…あ、ごめんなさい『Ｊ』だから、アルファベットの順番でいうと、前後の『Ｉ』か『Ｋ』の可能性もある」…ずーっと広がってくの。
日本人の場合は「『伊藤』『山田』その人があなたの人生に大きく係わっています」って言えばいい。
大体「伊藤」か「山田」って言っとけば、日本人の場合はどっかで引っ掛かってくれるから。
何故かって言うと、人口の3分の1に当て嵌まる人の名前を使えば、絶対に引っ掛かってくれるから。
【明日へ続く】