キャリア開拓における失敗とそれに学ぶ対応

                                                                                                                 2026年8月21日 大圖健弘
 よく、「失敗は成功の母」などといい、失敗を恐れず物事に挑戦し、その失敗から学び、良い方向に物事を進めることによって成功をつかむことが重要だといわれる。その言葉を聞くと、確かにそうなのだなと頭の中では良く理解することができる。失敗することで、色々なことが学べるということが主眼であるが、「現実の人生の中で、そんなに失敗をすることが多くあるものではない、あるいは、失敗をそんなにしてしまっては、人生多変だ」と思ってしまうこともあったりし、中々「失敗は成功の母」に巡り合うことは多くないのではないかと思う。
 しかし、キャリア開拓の世界、特に転職して会社でのキャリアを積んでいく中では、まさに、「失敗は成功の母」ということが重要な意義を持つものだと最近つくづく思う。会社人生を考えてみた場合、学校を卒業して新卒で仕事を見つける場合は、会社1社あたりの採用数も結構多人数であることから、競争も少なく、比較的職にありつきやすいことは、よく言われるところである。しかし、いざ、セカンドキャリアを模索する段階になると、なかなか就職することは容易ではない。事実、筆者は長年、会社の採用業務にあたってきたが、新卒採用にあたっては、応募者が仕事の経験も少なく、それぞれの応募者の可能性を見極めて採用するということもあり、採用基準は、比較的甘くなる。これに対して経験者採用は、即戦力の採用であり、本人の経験を十分吟味するし、採用数も1,2人といった少数であることもあり非常に厳しい採用基準になることが普通である。
 この中で、転職のための就職活動にあたっては、一発で職を得ることはが非常に難しく就職活動に失敗するたびに、その行動に関して反省し、次に役立てることが重要なキーになる。こうして一回一回の失敗について反省し、それを生かすことで最終的に就職を勝ち取ることが必要となる。この失敗の中で人は、面接官へのアピールの仕方。話の仕方、面接に向かう態度等1回1回を学び取ることができ、その学びを次回の面談等に生かすことによって、失敗することが少なくなってくるのではないかと思う。まさに「失敗は成功の母」なのである。勿論、こうした失敗をしないで、新しいキャリアを切り開ければ、それに越したことはない。しかし、なかなかそんなにうまく事は運んでくれない。
 事実、筆者は、50歳代、60歳到達時、65歳到達時等に就職活動を行ってきたが、それぞれの時期の就職活動において、失敗した反省を生かすことで、面接試験等で失敗する回数が減ってきており、各時期の就職活動の学びによって、応募する仕事の選び方等にも、工夫をこらせるようになってきている。
 是非、就職活動にあたっては失敗を恐れず、失敗に学んでより良い結果を勝ち取る方が増えることを祈っている。

                                   以 上