サードキャリアと隙間時間の活用
2025年6月7日 大圖健弘
サードキャリアの世界を見ると、セカンドキャリアを歩んでいる時と違うこといくつか出現する。その中の一つが時間の使い方なのではないかと思う。セカンドキャリアまでの仕事の仕方は、例えば会社勤めをするなど、フルタイマーで物事に立ち向かっていることが多かったのではないか。これに対し、サードキャリアの舞台では、必ずしも、フルタイマーでの業務遂行が多いとは限らない。これまでの経験を生かした新しいことにチャレンジする場合でも、全く新しい分野にこれからチャレンジする場合でもそうだが、会社や組織に入ってチャレンジすることは年齢的にもなかなか難しくなってきており、会社のようなところでも、フルタイマーとしての活躍を期待しないことも多くみられる。こうしたことから、自分の資格を生かしてフリーランスとして活躍されたり、パートタイマの契約社員として活躍の道を探ったりされる方も多いと感じる。筆者が資格を持っているキャリアコンサルタントの世界でもそうした活躍をされる方が多く、複数の組織と契約を結んで業務を行っていることが多くみられる。
こうした業務遂行スタイルではそれまでのフルタイム型業務遂行と異なり、時間的自由度が高くなり、そこに所謂「隙間時間」が生じる可能性が高く、この時間の活用の仕方はサードキャリアを歩む方々の一つの関心事ではないかと思う。一方、サードキャリアを過ごしている中で健康維持はもう一つの重要な関心事ではないかと考えられ、年齢的な体の衰えをなるべく遅らせ、健康に過ごすことがサードキャリアでの業務を健全に遂行する上でも大きなファクターとなりうる。
この、隙間時間の有効活用、健康維持という2つの事柄を重ね合わせると、サードキャリアの中での時間の使い方に一つのヒントが生まれる。サードキャリアを過ごす年齢になると、健康維持のための体の使い方もこれまでのやり方とは違う対応が求められる。これまでであれば、例えば、比較的長い時間の体力トレーニングを行って体力を鍛えたり、日常と違うことを行って、リフレッシュを図ったりすることが健康を維持するための対応であったりしてきた。この為、わざわざ時間を取って、施設等に赴いて健康維持対策を行うことを行うかとも多かったのではないか。特にフルタイマーの働き方を行っている中ではそうした対策が、重要だったように思う。しかし、サードキャリアを歩む年齢になると、そうした健康維持対策とは違う対応が求められる。例えば運動を行うにしても、長時間、負荷の大きい運動を行うことは難しくなるし、わざわざ日常と違うところに出かけてリフレッシュすることも、体力的な問題が立ちはだかってくる。
むしろ、日常のちょっとした時間を使って、軽運動をしたり、生活の近傍の中でのリフレッシュを行って健康を維持することが求められたりすることが多い。こうした健康維持のために、サードキャリアの中の「隙間時間」をうまく当てはめることによって、サードキャリアの生活をより、有意義なものにしていけるのではないかと思う。
サードキャリアの中での時間の使い方は、大それた行動を多く起こすことではなく、日常活動を、適度に行うとともにその活動の中で生じる「隙間時間」で効率よく健康維持のための活動」を実施していくことでバランスの取れたキャリアになるのではないだろうか。
以 上