空き時間の活用とアナログ手帳

 

2025年5月11日 鈴木 友之

 

 ファーストキャリアやセカンドキャリアの時代はいろいろな事柄を並行して取組むのに違和感なく対応できていた。しかし、サードキャリアの年齢になるとどうも並行処理が苦手になっていることに気づく。一つのことに集中すると、他の事柄が頭の中から外に出てしまっているようだ。取り組んでいた事柄が一段落して、ようやく、さて次は何をしたらよいだろうかと考える一呼吸が必要だ。いわば、複数の仕事を段取り良く行えるように考えながら仕事をする並行処理から、一つの仕事が終えたら次の仕事に移るという直列処理にもどることを意味する。

 

 数十年前に流行して新鮮に思ったシステム手帳には「TO DO LIST」というページがあった。私はシステム手帳ではないが普通の手帳の週単位の予定表の右半分の余白に、今週やるべき仕事(タスク)を、月曜の出勤電車の中でリストして優先順位の番号をつけた。できた仕事(タスク)には済みのレ印をつけていた。勿論、新たに発生した仕事(タスク)は追加した。そうして優先順位と段取りを考えながら並行して取り組んだ。並行することで、それぞれの仕事(タスク)の空き時間を無駄にしない効率性が高まったし、それぞれの仕事の質を下げない以上に相乗効果もあったように思う。

 

 サードキャリアに入った今は、会社勤務時代のように並行処理を必要とするほどには仕事はない。例えば、日常生活の行動ともいえる仕事が中心で、その日にやることの段取りを考えて順番に取り組めば済むことが大部分だ。しかし全然ないわけではない、例えば、日課にしているウォーキングに出掛けるときにはついでに買い物を頼まれたりする。途中で本屋に寄って雑誌や最新刊本をチェックしたり、魚屋や八百屋に出ている品の種類と値段を調査(!)する程度で、並行処理の段取りを考えるほどの仕事はない。そんな中でも突然に思い出したこと、例えばすべき連絡が未だだった、などがあると、急に並行処理的な状態がある程度だが発生する。それを防ぐにはメモできる手帳がやはり重要だ。

 

 直列処理の生活を段取りするなかで困るのは病気だ。私は自慢ではないが病気の数が大小取り混ぜて半端なく多い。医療の進歩のお陰で表面は元気で外出も出来ている。しかし、病院通いで困るのは待ち時間の長さだ。単に長いというだけでなく予測がつかないことだ。どうしても余裕をもって予定を考え、結果、空き時間が数多く増える。病院の待合室で呼び出しを待つ間の時間ほどやりようのない時間はない。いつ呼ばれるかとアラート状態で、文庫本を開くも中々集中出来ない。いつかは寝てしまって看護師に起こされたことがあった。そこで、最近は何か楽しみになる計画や考え事をするようにしている。趣味に始めた短歌や、実現する可能性は横に置いて旅行計画を夢想するなど、メモできるように手帳は必携だ。以前はスマホにメモしていたが、ある時突然にメモがスマホから消えてしまった。何か無意識に操作して、結果消してしまったには違いがないが、便利なスマホもアテにはならない。最後に頼りになるのは手帳と言うアナログの様だ。皆さまはいかがだろうか。

 

以上