海外勤務でのキャリア

2023年1月14日
延川和治


海外駐在を終えて帰任された方々の4人に1人が、帰国後転職されているという統計があるとも聞きます。
海外勤務では、出発前在任中の職位レベルを2段階ほど上回るポジションに付かれることが多いと言われます。 そのせいもあり、帰任後の配属先の仕事のレベル、その責任範囲やリーダーシップの範囲の狭さに不満、あるいは報酬レベルがダウンすることへの不満、あるいは海外勤務で経験したことがストレートに活きない帰国後の配属先への不満などが原因と聞きます。

日本で働く事以外に、海外でも働ける実績をつくられ、その自信ももたれて帰国された方々には、ご自身の今後のキャリアの展開幅が大きく広がって目に映ることと思います。
海外勤務のキャリアを今後にどう生かすか、いまの会社で生かすか、生かすには転職する方がいいのか、外資系で働くか、あるいは自立して独立するか、そしてそれらを日本でやるのか、海外でやるのか。

しかしキャリアを考えられるとき、いずれの場合でも、先ずは、ご自分が海外勤務中どのような環境のなかで、どのようなことを成し遂げてこられたのか、実績を洗い直し、確認することが、まず第一歩になるのではないかと思います。
海外勤務を通して自己に芽生えた自信を、はっきりと客観的に、ご自分のキャリア形成の、また他者に対しても訴えられる武器として、確信できるようにしっかり把握することと思います。そして、それをベースとして、今後への展開のビジョン作りを組立始めるのではないでしょうか?

言葉も社会も文化も組織概念も商習慣も違う海外での仕事の経験から、まず相手の理解、その立場や考え方、反応の違いの理解に努め、それらを基に、自分とは同じ感覚では無い相手を、相手の立場に立って、マネジメントし、リーダーシップを発揮していく、という能力が自然自然に、身についてこられているのではないでしょうか。 このサーバントリーダーシップ的能力は、今後どのキャリアに進まれても、大いに力になるものと思えます。

ご自身のキャリアが大きく展開する可能性を秘める海外勤務経験、やはり重要なのは、どのようは背景のなか、何をされてこられたのか、何を創り上げ、何が出来る人材になられたのか、そしてそれらを言葉も社会も事業文化も違う海外で成し遂げてこられたことにあると思えます。

これから海外へと思われている方も、是非海外から帰られた諸先輩の姿や話を参考に、あるいは反面教師に、異文化のなかでも、環境が全く異なるなかでも、事を成し遂げる力が、ご自身の今後のキャリア形成にとっても、とても重要であることを意識され、これからのご自身のキャリア形成に向かわれていかれては如何でしょうか。

 

以上