チョコレートとエロス
ウズウズする
噛みたくて
咬みたくて
ワタシの牙が騒ぎ立てる
白く柔らかそうな
その腕に
紅い蜜が滲むまで
深く牙を突き立てたい
無垢な顔が
苦痛に歪み
新たな扉が開かれるまで
アナタに牙を突き立てたい
ウズウズする
噛みたくて
咬みたくて
アナタの言葉より
アナタの指の動きより
精神の奥底に潜む
冷徹な光に
蕾が疼く
蔑む瞳に渦巻く
残虐な欲望に
精神を陵辱され
蝕まれてゆく
乗り移った茎が
硬い釘となって
胎内から拘束しながら
破壊と再生を繰り返す
ワタシの鳴き声をも凍らす
その瞳
ワタシはそれだけで
堕ちてしまう
珈琲の香りで目覚め
林檎の香りに起立覚める
耳元の「おはよう」は
ワタシの欲望をも目覚めさせ
ベッドの皺を増やす
朝露に濡れた蕾が
はしたない音を奏でながら
朝を彩る
蜜の薫り
淫靡な薫り
また一日が始まる

