カムイと共に生きる | .:*:・黄金のバラの泉から来ました。。。*:・'°☆

この日、大森の某場所で

アイヌ式の供養の仕方を

学ぶ講座がありました。

本来は身内だけで行う予定だったのですが

特別に参加させて頂きました。


アイヌ文化交流センターの講師でも在られる

浦川治造さんと娘さんの真喜子さん

皆さんで御供え物を刻んでいきます。



治造さんが作って来て下さった

イナウです。

初めて手作りのイナウを見ました。

これは男性しか作れないそうなんです。

そして、男性しか触ってはいけないそうなんです。

(女性が触ってもよい小さいイナウもあります)




火をおこすのも、男性の仕事。

その場に女性は入れません。

御供え物を刻んだり準備の場所は

男性は入れません。



いよいよ、カムイノミが始まります。

カムイノミには、先祖供養と一般に思われて

いるのですが新築祝いだったり、出産祝いだったり

その時々にそって、神さまにお伝えする儀式

なんだそうです。

今回は、先祖供養の儀式を致しました。



治造さんがカムイとお繋ぎする代表になり

火のカムイ、水のカムイ、風のカムイ

土のカムイ、木のカムイ、太陽のカムイ

月のカムイ、宇宙のカムイ。。。

アイヌの祈りには、自然が全てカムイで

私達が思っている神さまと、アイヌの方の神さまの意識がどうやら違うようです。

アイヌの方には元々、お墓というものはないそうです。


「土があったらどこにいようが、御先祖供養が出来るんだよ。」そう、治造さんはおっしゃっていました。

儀式が始まると木が歓び、風が歓び、太陽の光が

優しく照らしてくれて、全てがここに集まり

歓んで下さっていたように思いました。


これはカムイの為の配膳

この場所は御先祖さまの配膳下矢印

皆さん、お一人ずつここで手を合わせ
御先祖さまの名前をいいながら
お酒を撒きます。

最後にお水を土に与えます。



儀式の最後ににカムイ繋ぎをしてくれた

治造さんが「どうかここにいる全てのものをお守りください。」とお伝えしながら

イナウを焼いて、御供え物を少しだけ火の中に
入れていました。



柿の木なのですが、鱗がついているような木でした。
龍神さまの木のような感じの木です。

治造さんは最後にこう、私達に語って下さいました。

「今の日本を見ていると、我々アイヌが持つ自然観や倫理観、人としての心というのが必要だと思うんだよ。アイヌの文化はそのうち必ず見直され、その中でアイヌは生き続けていくと思うんだよ。」

カムイと共に暮らすアイヌの心。。。

カムイ(神さま)、アイヌ(人間)は対等だけど

カムイに対してアイヌは一歩ひく。

自分が!自分が!と我を通すのではなく

一歩ひいて「どうぞ。」

この姿勢は、昔、昔の日本人本来の姿勢だったのでは、ないだろうか。

いつからこんなに我を通す、日本人になってしまったのだろう。。。

だから、争うようになってしまった。

真喜子さんもおっしゃっていましたが

「今日のこの儀式を是非、アイヌの子供達にあったら教えてあげて下さい」

そう、次へと伝えていく。

大人達が次を担う子供達にしっかり伝えていく。

大事な事を。。。日本の大切な心を。


貴重な貴重な体験をさせて貰い、自分の目で

見る事が出来た事に本当に感謝致します。

北海道に行っても中々、体験することはできない

体験をさせて貰いました。


カムイと共に暮らし

カムイと共に生きる。。。




浦川治造さんのドキュメント番組が
放送されるそうなんです。
是非、ご覧に下さい。


★こころの時代
「異郷の地でカムイとともに生きる」

主演 浦川治造(アイヌ長老)

本放送 7月9日(日) 朝5時~6時
再放送 7月15日(土) 午後1時~2時

Eテレ(NHK)で放送致します。
放送日が変更の可能性もあるそうですおねがい