犠牲祭のために購入する牛は、最低でも7,8万タカから上は立派な牛なら20万から30万タカすることも。
ヤギは牛ほど高くありませんが、それでも1匹3万~4万タカします。

毎月子どもたちの衣食住と教育費、そしてスタッフたちのお給料を支払いながら団体運営をする私達にとって、この犠牲祭のプラスの出費を捻出することは大変難しいことで、ダッカ時代はもちろん、アカデミー開校してからも、牛やヤギを買えずにきちんとした形式で犠牲祭を行えない年も多々ありました。

そんな中で、エクマットラの応援団長であるダッカの日本食レストランながさきのおかみさんである田中千鶴さんが
「せっかくあんな立派なアカデミーを開校したのだから、子どもたちのためにちゃんと犠牲祭やりましょう!お金は私が集めるから!!」
と言ってくださり、実際に有志の方々にお声掛けをして、犠牲祭のために資金を集めてくださいました。

実際にエクマットラは創立者で代表の三人のうちヒンドゥー教が二人、一人は日本人というマイノリティなメンバーであり、そのため偏った思想を子どもたちに植え付けていると政府から目をつけられないためにも、特別意識をしてイスラム教を尊重するようにしています。

そうした活動の中での難しさがある中で、千鶴さんや皆さんの「犠牲祭をエクマットラの子どもたちが体験できるように」というご厚意は本当に有り難く、助かっています。
先の投稿で山形病院のことを書かせていただきましたが、本当に沢山の方々に支えられてエクマットラは彩り豊かな活動をすることができています。