創立当時大学生だった創立メンバーたちが始めた青空教室から、エクマットラの活動は始まりました。

今現在、フィールドチームのリーダーとして青空教室の先生を路上の子どもたちのために行っているのは、エクマットラで育ち大学も卒業したシュモンくんです。




本格的な勉強よりもまずはゲームやスポーツを通じて
「新しいことを学ぶことの楽しさ」
をクラスの中で子どもたちへ伝えると共に、自身もストリートで育つ中でエクマットラに出会った彼は
「どんな環境からでも努力してチャンスを掴めば一人前の人間になれる」
ということを体現してくれています。

実際に路上で大変な幼少期を過ごした彼の話には説得力があり、また今はフィールドワーカーとして数々の他団体と連携をとりながら危険な状態にいる子どもたちを日々レスキューしている姿は
「僕も頑張ればシュモン兄ちゃんのように立派になれるかもしれない!」
と、今現在路上にいる子どもたちが思えるような、希望の象徴的な存在でもあります。

創立メンバーが始めた活動の原点である青空教室を、エクマットラで育ったシュモンがこうして引き継いでくれていることは私達にとっても大きな希望と誇りであり、
またそんなシュモンを見て
「ぼくもエクマットラの活動を手伝いたい」
と言ってくれる子が増えて、最近はアカデミーの卒業生たちも代わる代わるフィールドワークに参加してくれています。



先日、アカデミーを卒業した男の子たちがダッカでの進路相談をオフィスで終えてから我が家に泊まりにきてくれたのですが、
自分たちが経験してきた路上での辛い過去を糧に、今路上にいる子どもたちに何ができるのかと夜遅くまで真剣に語り合っていて、
悩みながら、考えながらでも、とにかく行動し、彼らがエクマットラの活動に参加してくれていることを、とても嬉しく思いました。



まだまだ小さな渦ではありますが…
バングラデシュの路上から、素敵なサイクルが作られているのを感じています。