味の素さんの動画撮影の諸々を担当してくださっているのがAJINOMOTO BANGLADESHの社員であるアリスさん。
この動画シリーズの初期から今に至るまで、撮影の準備の連絡から撮影当日も付き添ってくださり、色々サポートをしてくれています。

バングラデシュでは、特に撮影現場に女性がいるということが珍しく、ほとんどの現場が男性社会です。
メイクさんもスタイリストさんも男性だったりするので、色々なことを自分自身でいつもやらなければなのですが
味の素さんの現場はアリスさんがいてくださるおかげで、メイクや衣装の直しだけでなく、トイレや体調のことについてもとても気軽に伝えることができて、気持ちよくお仕事させていただいています。

バングラデシュの撮影は本当に予定通りにいかないことばかりで、
予約していてもお店の準備が整ってなかったり、
スタッフさんが来ていなかったり、
移動中の道が渋滞で全然動けなくなってしまったり、
アザーン(イスラム教の礼拝時間の呼びかけ)で撮影を度々中止しなければならなかったり…
そんな仕方がない中で、早朝から夜までモチベーションを保ち続けながら撮影をやりきるのは、なかなかの体力と精神力が必要なのです。
 
私は十代から劇団の中で裏方をやることも学ばせていただき、終日車で移動して仕込み(舞台準備)をしてリハして本番…のような、まさに体力精神力勝負!!という怒涛のスケジュールの世界でお仕事をさせてもらっていたため、
もしかしたら普通の女性よりは忍耐強さが鍛えられているのかもしれませんが、
普通のご家庭で育ったバングラデシュの女性にとっては、この国の撮影現場はどこでも、暑いし時間は押すし大変なことばかりだし…もうやってられない!と思ってしまうような、とても厳しい環境だと思います。
 
そんな中でも、いつも笑顔で対応してくれるアリスさん、そして味の素の皆さん。
本当に良い方々ばかりで、商品への愛情も、この動画撮影への意気込みも伝わってきて、私も撮影で皆さんに会うと頑張って良い撮影にしよう!とやる気が漲ります。
 
ATNというテレビ局の撮影にも信頼できる女性ディレクターがいることをお伝えいたしましたが、こうして現場で働く頼もしい女性が増えていくことはやっぱり嬉しいですね。
この日はアリスさんもピンクの伝統衣装を着ていて、ふたりで「ピンクっていいよね♪」と、シンパシーを分かち合いました。