昨夜は、言葉にし難い想い溢れる、何とも素敵な夜でした。

 



エクマットラで育ったシュモンとナスリン。

沢山の子がエクマットラに入所したけれど、ふたりは創立メンバーたちがダッカ大生時代の20年前に始めた時に青空教室の生徒だった一番の古株です。

 

そんなふたりが、思春期にお付き合いを始めて、それぞれ大学を卒業し、シュモンはフィールドワーカーとして立派に仕事をして、みんなも公認の7年半の交際期間を経て結婚…。
エクマットラで育ったふたりが家族になる。
こんなに嬉しいことはありません。

子どもたちの多くは…
特に女の子は、恋愛して結婚して去ってしまう子も沢山いました。
恋愛も結婚も悪いことではないけれど、順序が逆になってしまうと年齢も含めてこちらも心から祝福できるような状況ではないことも多く、私は10年間、夫たちは20年間のうちでエクマットラにいた子の結婚式に参加したことはありませんでした。

そうした意味でも…エクマットラの歴史の中で、昨夜は初めての「皆が心から祝福できる結婚式」でした。
 




結婚式は、エクマットラのチルドレンホームがあるミルプールのイースタンハウジングのレストランで行われました。
エクマットラの卒業生、エクマットラのメンバー…
彼らにとっての家族が集まった夜。



とっても幸せそうな2人を見て、何度も涙が込み上げてきました。

夢を叶えるのもひとつの人生の目標ではありますが、個人的には、エクマットラの子どもたちには心の居場所を見つけてほしいと願ってきました。
ふたりの姿を見て、それが叶ったんだなあと実感いたしました。

こんなにも幸せな気持ちを私たちにもくれたシュモンとナスリンには感謝でいっぱいです。
君たちのゆく道に幸あれ、と
願わずにいられない、そんな温かい夜でした。