7月8日。
 
昼下りの午後、在バングラデシュ日本大使館の新設された多目的ホールにて、エクマットラの20周年記念活動紹介セミナーを開催させていただきました。
 
 

 

 

今回のセミナー開催は、日本大使館のご理解・ご協力のもと開催することができました。
このような素晴らしい場所で現地の在留邦人の方々と、20周年という特別な年をお祝いすることができて、本当に嬉しかったです。
 




当日は、今エクマットラを手伝ってくれているボランティアスタッフの方々も朝から駆けつけてくれて、会場準備や受付準備などもスムーズに行うことができました。

エクマットラにはいつも私たちの活動をサポートしてくれる若い世代のインターンやスタッフさんたちがいてくれて、そうした力も支えとなっています。

 
 
 
開場時間の14時半になると、続々と参加者の方々がご来場されました。
今回は日本語の活動紹介セミナーだったため、参加者様のほとんどが日本人の方でしたが、日本語が分かるバングラデシュ人のゲストの方もいらっしゃいました。

上の写真はダッカ山形友好病院のラーマン先生と看護師のレイ子さん。
なんと夫は過去20年で7回も入院し(泣)、息子も昨年怪我をした際には顔を縫っていただいたりと、お二人には家族で大変お世話になっております。。。
こうした方々の存在もまた、この国で活動をする上でとても心強く、私たちの大きな支えとなっています。
 
 
 
 
会場には、20年間の活動の中でのシンボリックな写真を飾りました。

エクマットラを始めたばかりの青空教室の様子、子どもたちの成長の記録、卒業式、アカデミー開校…

この日会場に飾る写真を選びながら、今までの軌跡を写真で見て来て、何だかもう既に胸がいっぱいでした。

写真たちを眺めていると、20年間という長い年月をかけてエクマットラをつくってきた、大樹さんにも創立メンバーにも、そして子どもたちにも、尊敬と感謝の気持ちが溢れてきました。

良い写真ばかりでなかなか絞り切れなかったのですが、イーゼルの数にも限りがあったのでなんとか選びきりました(泣)。
 
 

 
この日のメインは大樹さんの講演だったため、司会は僭越ながら私がやらせていただきました。
プロの方の司会には足元にも及びませんが、一応演劇だけでなくナレーターや色々な経験をさせていただいたおかげで、こういう時もエクマットラの役に立てて良かったなあ…と思う今日この頃です(笑)。
 
 
 
 
この日は、エクマットラの20周年をお祝いしたい、という方々が駆けつけてくださったため、会場は始めからとても温かい雰囲気でした。
私たちが発する一言一言に、皆さんが笑顔で頷きながら熱心に耳を傾けてくださり、とても有難かったです。
 
 

 
在バングラデシュ日本大使館の岩間大使も奥様と共にご参加くださいました。

岩間大使は、上品で優しいお人柄がにじみ出るような、それでいてユーモアもあるお話をされる方で、いつもお話を聞いていると自然と笑顔になります。
エクマットラの活動への温かい激励と共に今後も協力できることがあれば、と大変有難いお言葉をいただきました。
 
 
 
 
そして・・・今回のメインである大樹さんの講演会へ。

今まで沢山の大学や高校、会社でも講演を行ってきた大樹さんなので、全く緊張することなく
始めから明るい笑顔で、快活な口調で、活動紹介が始まりました。
自己紹介から始まり、何故今の活動を始めようと思ったのか、バングラデシュへ渡ってから仲間と出会うまで、出会ってからエクマットラができるまで、子どもたちとの出会い、青空教室、ダッカの施設設立、そしてアカデミーを建てるまでの経緯、今の活動状況、これからの展望…
約40分間、ノンストップで話していたのですが、情熱と想いが会場全体を包み、本当にあっという間の熱い講演でした。

講演が終わった後には、鳴りやまない拍手が参加者の皆様から贈られました。
 
 
 
 
大樹さんの活動紹介の後には、エクマットラの元インターンの水谷俊亮君もエクマットラファミリーとしてお話をしてくれました。
私と同じく、10年間という長い間大樹さんやエクマットラを見てきた水谷君からは、大樹さんが語らない苦労やエクマットラの活動の意義など、長い間苦楽を共にしてきたからこその視点から、貴重なエピソードを語ってくれました。
 
 


セミナーの最後には、参加者様方から講演を聞いた後の感想やご意見をいただきたかったため、コミニケーションタイムを設けました。
エクマットラ応援団長のながさき食堂の千鶴さんから始まり、会場の多くの方がエクマットラや私たちに激励のお言葉をくださり、感謝感激の時間となりました。

特に、お言葉をくださった皆さんが共通して
どんなサポートが自分たちにできるか、
どうしたらエクマットラの活動に参加できるのか、
真剣に考えながら会場の皆さんにも呼び掛けてくださっている姿に胸がいっぱいになりました。

こんなにも多くの方が、こんなにもエクマットラを応援してくれているんだ。
素直にそう思える、本当に温かく、優しい想いに溢れた幸せな時間で、
皆さんからのこの応援や愛を、この場にいなかった現地メンバーや子どもたちにしっかり伝えたいと思いました。

今までの20年を振り返ることができる、貴重な機会をいただいた7月8日。
これからも支えてくれている皆様への感謝をしっかりと胸に、この先の20年に向けて歩んでいきたいと思います。