今回の国際女性デーの主催の一つであるBKL Ltd.(BRAC KUMON Limited)の皆さんが、昨日のイベントの写真を送ってくださいました。
バングラデシュでの国際女性デーの記念に、このイベントに関わられた方々も含めてこちらでもご紹介したいと思います。
 
 




私たちエクマットラが関わらせていただいているバングラデシュでの公文導入事業は、BKL Ltd.(BRAC KUMON Limited)という会社が行っています。

KUMONさんとBRACさんは、2014年から協働プロジェクトをバングラデシュでスタートされていて、今はダッカ市を中心に公文式教室を運営されています。

何度かこのブログで、バングラデシュ最大のNGOとBRACのことを紹介してきましたが、バングラデシュのみならずBRACは世界で教育を中心に幅広い活動をされている団体であり、「世界最大級のNGO」と改めさせていただきます。


そんなBRACの創設者であるアベド総裁が、教育を通じた社会貢献を行っていきたいと、かねてより関心を持たれていたKUMONさんとパートナーシップを持ち始まったのがバングラデシュでのKUMONであり、BKLという会社です。


今回のイベントはそんなBKLさんとJETROさんが主催となり、国際女性デーに相応しくとても華やかに行われました。

 

 
 
 
私の敬愛するKUMONの菅野さん。
KUMONのベンガル語教材制作の頃からお世話になっているのですが、その清らかで寛大なお人柄や振る舞いにいつも心洗われ、私も沢山の学びをいただいています。
バングラデシュ出張時には、通訳で同行させていただくことも多いのですが、通訳をしていても菅野さんの優しさ、温かさが心に流れ込んでくるような気がして一緒にお仕事させていただけることを光栄に思います。
最近、KUMON教室のインストラクター指導時に聞いた
 
「子どもが理解できないのは、その子が悪いのではありません。私たち大人の伝え方が悪いのだ、と自分を振り返りましょう。」

というお言葉は、私自身にもとても刺さり、エクマットラの子ども達と接する時、息子と接する時にとても役立っています。
この日のスピーチも、教育に関してだけではなく女性への理解に溢れていて、とても素敵でした。
 
 
 
 
今回の主催者であるJETROの所長の安藤さん。
安藤さんと出会ったのは、私がバングラデシュに暮らし始めたばかりの頃。
その頃から10年間、安藤さんのバングラデシュやこの国に生きる人々への大きな愛と優しさは、所長さんになられてからも全く変わらず、ご多忙な中でも周りを明るくする笑顔とキャラクターに、いつも私も元気をいただいています。
こうしたイベントを企画してくださる心意気も素晴らしく、感謝しかありません。
 
 
 
 
日本国特命全権大使である岩間大使とは、今年の1月の日本大使館での新年会の時に初めてご挨拶させていただきました。

それから別の式典や春祭りでもお会いしましたが、いつも品格溢れるエレガントな佇まいで、スピーチもお人柄が滲み出るように温かく、紳士的な振る舞いが素敵なお方です。

スピーチの中でも、公文のエクマットラアカデミー導入にエールを送ってくださり、とても嬉しかったです。
これからこのバングラデシュで、様々な機会でご一緒させていただけることがとても楽しみです。
 
 
 
 
私が参加したパネルディスカッションでは、KUMONのインストラクターの方々と、JICAの企画調査員である倉橋さんが参加されていました。
インストラクターの方々は、ご自身の経験から子どもたちと接する時に大切に心掛けていることや、ひとりの女性として、母親として、KUMONのインストラクターになる経緯をお話してくださいました。
倉橋さんは今ロヒンギャキャンプ内の教育についてのプロジェクトに関わられているとのことで、実際の様子や今後の展望について貴重なお話をしてくださいました。
 
私は何故今の活動に関わることになったか、また現在のエクマットラの活動についてのお話をさせていただきました。
日本で演劇活動をしていた頃から、次世代に何かポジティブなメッセージを届ける人になりたかったこと、
私を立派に育ててくれた母のように、大変な中で頑張るお母さんを応援する活動をしたいと思ったこと、
皆さんに伝えることができたと思います。

 
 


二つ目のパネルディスカッションでは、女性活動家の方々やBRACの方がお話してくださいました。
バングラデシュ国内でも、BRACスクールという経済的に困難な子どもたちが通える学校が運営されていて、貧困層の女子もそのスクールに通えていることから国内全体の女子の就学率があがっているという、とても明るい話題を聞くことができました。
皆さん話し方がとてもパワフルで、ウーマンパワーをいただけました…!!
 
 
 
 
会場には、BRAC大学の女学生さんたちも沢山来場されていて、スピーカーの皆さんのお話からきっと沢山の刺激を受けたことと思います。
 
 


イベントの最後には、皆でケーキカットを行いました。
真っ白な素敵なケーキは特大サイズでした!

 
 
1番左側にいるのが、BKLのトップであるネハルさん。
この方の女性への感謝を忘れないためにも
「今日だけではなく毎日がウーマンデイ」というスピーチが素晴らしかったです。


 
 
色とりどりで鮮やかなバングラデシュの女性たち。
民族衣装がとっても素敵です。

この会場に来ている皆さんは、きっとこの国の中でも教養があり、強く、前向きで、声をあげられる方々。
私も含めて、想いをそれぞれの活動にうつせる環境にいる女性たちです。

上げている声が社会に届かない女性、どう声を上げればよいか分からない女性、声すら上げられない女性、光の届かない場所にいる女性…
そうした女性たちが、まだまだこのバングラデシュには沢山いるのも事実です。
 
そうした方々のためにも、声をあげられることのできる私たちが情報やアイディアを共有し、それをきちんと行動にうつして、弱い立場にいる女性たちが、皆が、今より生きやすいより良い社会を創っていく一助となっていきたい、と思いました。
 
 
 
 
 
この日のイベントには、岩間大使夫人も駆けつけてくださいました。
素敵な笑顔が印象的な大使夫人。
こうしてイベントにも来てくださったり、バングラデシュに大使と共に住んでくださることは、在留邦人として感謝しかありません。
BRACのサイダマダムと、日バのシンボリックなレディースツーショットです。
 
 
 
 
BRACの総裁のご婦人であるサイダマダムは、お会いするたびにいつも温かいお言葉をかけてくださいます。
このサイダさんも本当に素晴らしい方で、アベド総裁とBRAC立ち上げの頃から二人三脚で
「誰も助けにいかないところにこそ、BRACはいく」
という言葉をモットーに、大変な想いをされながら活動や団体を大きくされてきた方です。

私もこうした先輩方々の背中を見ながら、これからもエクマットラの一員として、そしていち女性として、この国の女性たちのために、子どもたちのために、地道な活動を続けていきたいと思います。