エクマットラでは、団体の運営費を稼ぐために様々な事業を行っています。
映像制作事業、ハンディクラフト事業、そして日本企業の現地進出のサポートも団体の重要なお仕事のひとつです。

その中でも、長期的に行われていてとてもやりがいを感じているのが、公文さんのバングラデシュ進出のサポート。

現地の総合コーディネートはBRACというバングラデシュ最大手の組織が担当しているのですが、私たちは日本語からベンガル語での教材制作や、通訳など日本側と現地側を繋ぐ役割として関わらせていただいています。

2017年から開校した市内のKUMONスクールの数はコロナ禍のオンライン時代を乗り越えて更に増え、順調に各地域で生徒さんも獲得できていると聞いていたのですが、私自身は教材制作の部分しか関わっていなかったため、今まで実際の教室訪問をしたことがありませんでした。

今回、日本から公文の社員の方が二名現地視察に来られるということで、通訳としてアテンドさせていただく機会をいただき、バングラデシュのKUMONスクールを実際に見ることができました。
そこで見たものとは…






バングラデシュとは思えない、洗練されたデザインの教室。
壁には一面に、公文公さんの似顔絵と物語が。




次に驚いたのは、どの学校でも現地の先生方が心から公文式の哲学を尊重し、実践されていること。


子どものせいにしないこと、

もっといいものを目指す姿勢、

子どもの可能性を信じること、

そしてその子どもから学ぶ姿勢。


この日通訳させていただいた先生は、KUMONスクールの前は現地の学校で教師をされていた方で、従来の学校教育に疑問を感じKUMONの考え方に触れてこのスクールの先生になりたいと転職されたとのことでした。

「どんなに疲れていても子どもに教える時間になると元気が湧くの!!」
と晴れやかな笑顔で語る先生を見て、本当に教育と子どもを愛するナチュラルボーンティーチャーなのだと感じました。





 

そして、このアテンド期間に何よりも感じたことは、日本の公文の社員の方々の素晴らしさ。
教育という同じ分野でお仕事をされているということで、公文式の考え方はもちろんお仕事への取り組み方からも沢山の学びをいただきました。


公文の方々はいつも、KUMONスクールの先生方やBRACの方々へも子どもに対してと同じように良いところを探し、きちんと評価し、相手に伝えます。
上手くできていない状況だったとしても、相手の可能性を信じ、きっとできると信じ、そのための助言をさりげなくしたり、モチベーションを向上させたり。
本当に指導者として、人間としてすごいなあと思いました。

ついつい自分に余裕がない時は、子どもに対して簡単な解決法をとってしまったり、大人に対しても決めつけて発言してしまったり、あると思うのですが
始終一貫して相手を思いやる姿勢、信じる姿勢に、人としての大きさを感じました。

バングラデシュのKUMON事業はまだ始まったばかりで、これからきっと爆発的に発展していくと思います。
そこに立ち合えることを本当に誇りに思いますし、少しでもエクマットラがその一助になれればこんなに嬉しいことはありません。
公文さんという大きなパートナーから私たちは沢山の事を学び続けて団体にも還元し、バングラデシュのKUMONをもっともっと熱く、盛り上げていきたいと思います…!!