昨日も日バ50周年の記念式典について書かせていただきましたが
今日はもう少し、個人的なことを書かせていただこうと思います。

今回の式典に関するお仕事の中で、私は新しい挑戦をさせていただきました。
それは…司会進行をする司会者という役割。

紆余曲折あり、私が今回司会を、しかもベンガル語で司会を引き受けることに決まりました。

自分よりベンガル語も司会も上手な方はいるし、始めは何故自分が…という思いでいっぱいでしたが、
色々なバランスや状況からとにかく私がやるということに決まりました。
JICAさんの大切な大切な50年に一度の日バの式典です。
決まったからにはもちろん全力で努力をします。

司会の台本をいただき、暗記し、そこに自分なりの表現を混ぜながら言葉を発するという部分はお芝居と似ていますが、
まさに似ていて非なるものでもあり、
お芝居はどちかというと自分をもう一つの物語の世界に没頭させていく中で、
司会は誰よりも冷静にステージと客席と会場全体という現実世界を見ながら進行していくスキルが必要とされます。

今回、自分の中で確信したのは
そのスキルが私には…絶望的に欠けている、ということ🙈

十代の頃から演劇の世界で生きてきた自分は、台本を覚えるのは全く苦ではないのですが
まず、淡々とアナウンスをするのが難しい、
タイムキーピングが難しい、
臨機応変な対応が難しい、、、
本当に自分にとって難しいことだらけでした。

ベンガル語も普段の口語とは違い、10年住んでいて一度も使ったことのないような言葉が台本にはズラリで…。

自分は本格的に踏み入れたことがない世界でしたが、こんなにも頭を使いながらずっと表情を保ちながら口も動かし続けなければならないのか…と、
世の中の司会者の皆さんは、なんて難しい至難の技を涼やかなお顔でされているんだ!と、

本当にもう色々衝撃で、司会をされている方々への尊敬の念が増しました。




救いだったのは、男性の司会者がバングラデシュの誰もが知る大スター、チョンチョル・チョウドリーさんだったこと。

チョンチョルさんが現れただけで、会場の皆さんは目を輝かせてくださり
またさすがのキャリアの為せる技と言いますか、チョンチョルさんご本人も会場の雰囲気を見ながらアドリブや冗談も自然に進行に組み入れてくださり

私も大変頼らせていただきながら、気持ちを込めて、進行という大役を最後まで果たすことができました。

式典を終えた今、会場設営について、歌について、司会について、自分なりの感想や評価も周りからの反応も多々ありますが、
大人になると挑戦する機会が少なくなる中で、こんなにも新しい挑戦をできたこと自体は自分にとってかけがえのない経験であり、今回味わった辛さも苦さも清濁合わせて自分がステージに立ち続ける中での糧になっていくだろうと感じています。

何よりJICA BANGLADESHさんの大切な式典にこんなにも深く関わらせていただいたこと、
本当に光栄に、誇りに思います。




当日上映された以下のビデオは、JICA BANGLADESHの軌跡をまとめたもので、エクマットラが制作いたしました。
FBのリンクとなりますが、ご覧いただけましたら幸いです。

「バングラデシュとJICAの協力50周年」
 〜黄金のベンガルを目指して〜
https://fb.watch/dM9Gc6bVyg/