今回のジュートトレーニングでもこの国の女性たちとの様々なドラマがあり、そちらも少しずつこのブログで書き綴っていきたいなと思っているのですが
まずはその前にあった日本人会春祭りについて、もう少しバックステージのことを書きたいと思います。

5月14日にあった日本人会春祭りは、コロナを経ての二年ぶりの開催となりました。
私たちの活動している団体エクマットラは、NGOの運営費のために現地で映像制作、飲食店、手工芸品の販売など様々な事業を行っています。
その中の一つがイベント事業。
現地でイベントマネージメントとして、ステージの設営から会場の装飾や音響・照明などの手配を行っています。
 
私はクラフトチームのメンバーと共に主に会場の装飾を担当しているのですが、毎回春祭りにはやはり在留邦人としての思い入れがあり、来場される日本人の皆様が日本を感じられるようなデコレーションを心がけています。
今回は久しぶりのお祭りということもあり、まさにあのお祭りの夜の特別感を出そうということで、装飾のテーマは「夏祭りの夜」でした。
 


 
会場の中のステージはお祭りやぐら風のフレームにし、和風の紅白提灯を特注で作り日本のお祭りの雰囲気を再現しました。





また、会場の外には花火をバックに撮影できる記念撮影コーナーや、縁日コーナーを設置しました。





特に縁日コーナーは今回初の試みだったのですが、ご家族連れの方々のお子様たちがとても楽しんでくれたとフィードバックをいただきとても嬉しかったです。

日本人の方々やお子様のお顔が写っている当日の写真は残念ながらこちらに載せられないのですが、春祭り前後は毎日ほぼ徹夜で頑張ってくれたクラフトチームのメンバーと記念写真を撮りました。
 
 
 

このブログでも何度かご紹介している、私の親友のログナと弟分のコルロルくん。

こうした装飾の仕事をする中で、私は始めにいつもアイディアを提案したりイメージ図を描いたりするのですが、それがこの国で可能か、予算内で理想に近付けるのにはどうしたらいいかを調整してくれるのがログナであり、実際にそれを具現化してくれるのがコルロルくんで、自分たちで言うのもなんですが本当に良いチームだなあと思っています。

今回も縁日コーナーを作りたい!と話した際に
「この国ではそんなもの手に入らないから…」
と現実的な意見もあったのですが、
みんなでアイディアを出し合い、日本の縁日の写真を見ながら
この素材をあれに変えればいけるんじゃないか、
こうしてみたらそう見えるんじゃないか、
あーでもないこーでもないと話し合いを重ね、最後には満足いく縁日コーナーができあがりました。
 
 
 
 
それもこれも、私一人では到底無理なことだったと思います。

定価のないお店が多いこの国では、ベンガル語が話せるようになっても外国人ということでどのお店でも高い値段を言われてしまうのですがログナからは声を荒げない値段交渉の仕方を教えてもらったり

何の素材がどこのお店で安く手に入るのか実際に視察に行く時も、ローカルなお店はワイルドな店主であることも多いのですが、そうした店主や職人さんたちとどんな風に真心を持って関係を構築していけばよいのか、コルロルくんの姿勢から学んだり。
 
いつも思うのですが、現地に信頼できる友人や仲間がいるからこそ、こうして頑張れているし、実現できる仕事や夢がある。

そのことを思うと、国境や人種を越えて尊敬できる仲間たちに出会えたことにも感謝ですし、そうした仲間たちと昼夜共に活動できていることは、忙しくて大変でもとても幸せなことだと思います。

これからもこの国で生きていく私にとって、
夫や息子や家族が大切であるのはもちろんのこと
こうして家族のように全幅の信頼を寄せている仲間たちを大切にしていきたいと思います。

春祭りまでは本当に全力疾走の日々でしたので、終わったらみんなでゆっくりご飯でも行こうか~と話していたのですが
今は6月16日に行われる日バ50周年の大きなイベントアレンジのオファーをいただき、忙しい日々がまた始まっています。

落ち着いたらみんなでゆっくり…はしばらくお預けとなりそうですが
また楽しみながら、高め合いながら、良い仕事、意義ある活動を大切な仲間たちとしていきたいと思います。