2ヶ月ぶりの新しい技術トレーニング。

この2ヶ月の間に色々なことがありすぎて、半年ぶりくらいな気持ちですが
3月末から始まったジュートのトレーニングは順調に進みフェーズ2に入っています。

フェーズ1では、黄麻の完全な素材の状態からものづくりができる状態にジュートを編んでいくトレーニングでした。

それをその後も復習し、前回は小さなコースターを作ったのですが今回は大きなマットに挑戦となります。

トレーニングは日々きちんと進んでいるのですが、今回アカデミーに来てまた新たな悲しいお知らせを聞き
子どもたちといるときは気持ちを切り替えるようにしていますが、正直なところ気持ちの奥底は蓄積した悲しみが消えずで、今もしんどい状態が続いています。

わざわざこちらに書くことではない気もして迷ったのですが
途上国の医療の現状や悲しい現実も、良いことだけではなくこの国の一面としてお伝えしたいと思ったので書かせていただきます。

一つは、トレーニングメンバーだった女性が数日前に亡くなったこと。
ニルファというまだ30前後の子で、急に熱が出て容態が急変したとのことで
面接の時も、トレーニングの時も、目を輝かせながら参加への意欲を語ってくれていたのに…
報せを聞き、本当に言葉を失ってしまいました。
まだまだ若いあの子が、そんなに急に…と信じられなくて。
前回会った時も、本当に元気だったのです。

もう一つは、クラフト工房のスタッフの妹さんの赤ちゃんが死産となってしまったこと。
いつも明るく真面目なラボニが、血相を変えていなくなった日があり、後から聞いたら妹さんの出産が難産で、母子ともに危ない状況とのことだったのです。
それから、お子さんは無事生まれたのかなと気になっていたのですが…残念ながら亡くなってしまったとのこと。

命には誰にでも、平等に時間の限りがあるものですが
その順番が早まったり、生まれる前に命が絶たれてしまうのは…
本当に悲しいです。 

そうしたケースは、きっと世界中であると思うのですが、亡くなった状況を聞くとやはり医療にアクセスできる機会がもう少しあれば、きちんとした治療や出産環境があったなら、と思わずにいられません。

死がなければ
大切なひとがこの世からいなくなる悲しみはなくなるのに、と思いつつ
そうしたら、永遠が当たり前になり
今生きている世界への愛しさや大切さもなくなってしまうものなのでしょうか。

答えはまだ分かりませんが
悲しいことが世の中に多すぎて、生きることの大変さを、改めて感じている今日このごろです。