そして迎えた東京マラソン当日。

 

日本時間のスタート地点9時(バングラ時間6時)にその友人がビデオを繋げてくれたのですが、
スタート地点の風景にみんなびっくり!

東京のビル街の道路が見渡す限り、人、人、人で埋め尽くされていたのです。
お恥かしながら今回知ったのですが、東京マラソンは毎回2万人前後が参加する大きな大会。

ぎっしりと道路が人で埋まっていて、子どもたちが「まるでバングラデシュの渋滞みたいだね!」と言っていたのが面白かったです。


ASICS Japan ページより

 

 

それから途中途中、走るだけでも大変なのに
「子どもたちに東京の景色を」との思いで、雷門などの有名スポットや道の様子を何度も繋げてくださいました。





後半は、表情や息遣いから辛そうな様子が画面からも伝わってきて

見ているほうも胸が締め付けられました。

 

改めて考えると、42.195km。。。
なんて沢山の方々が、なんて長い距離を走っているのでしょう。

しかし、ゴールが近付いてくると走っている方の表情も明るくなり、応援している私たちも「もう少し!」と心に希望が出てきてあとはカウントダウンが始まりました。





今は応援ナビというアプリでランナーの居場所を確認することができ、それによりゴールに近付いていく様子が明確に分かるので、最後ゴールまでの一本道はみんなで大興奮でした。

そのような感じで…
その友人たちのおかげで、子どもたちはバングラデシュのハルアガットという農村から、東京マラソンの多くを体感することができました。

 

ゴール直後にも、ビデオを繋いでいただき
息も絶え絶えの中で、夢を叶える方法を子どもたちに伝えてくださいました。






「自分自身を裏切らないこと」
「やればできる!」


子どもたちにとって、とても大切なメッセージを身をもって体現してくれた友人には感謝しかありません。

そして個人的に私が思ったのは、何歳になっても挑戦できるのだ、ということ。

 

私たちは年齢を理由に様々なことをあきらめてしまいますが、40代半ばの、一度もマラソンをしたことがなかった友人がこのコロナ禍にトレーニングを始めて今回完走した姿を見て、その挑戦し努力する姿に沢山の勇気をいただきました。

走り続ければ、いつかゴールに辿り着く。

辿り着く方法は、あきらめないこと。やり続けること。

 

大人の私も沢山の気付きがあった、素敵な友人の素敵な東京マラソン物語でした。