代々エクマットラには、日本人のインターン生がいます。
 

わたしが旅行で訪れた時も、バングラデシュに住み始めた時も、そして今も

日本の大学生さん、もしくは卒業後の若者がだいたい一年というスパンでエクマットラの活動を共にしてくれています。

そもそも、バングラデシュという決して住みやすくはない国に来て
子どもたちや途上国のために働きたい、という子たちなので

みんなびっくりするくらい真面目で良い子ばかりです。

 

まだ団体が今より小さかった頃から、アカデミー開校、そして今に至るまで…

沢山のインターンたちが、エクマットラを、子どもたちを、夫を、私を、支えてくれました。
今いるさあらちゃんという子もこのパンデミックの中で、だからこそ現地で子どもたちの活動に参加したいという熱い想いを持ち来てくれた素晴らしい子です。

 

私自身は日本にいた頃、国際協力や社会活動にまったく関わったことがありませんでしたが

インターンで来る子たちは、大学で国際協力や教育を専攻していたり、ベンガル語を学んでいたりと知識も豊富で、

そしてアナログ人間の私にいろんな日本の情報や技術を教えてくれます。

 

でも私がインターンという存在を大好きな理由は

彼らといて触れる”純粋な情熱”に心洗われ
初心を思い出させてくれる存在だからでしょうか。

 

ともすれば、何年もバングラデシュにいると

つい「当たり前のこと」となってしまいがちな些細なことも

彼らの新鮮な若い視点から見ると、
驚きや疑問や憤りに映ることがあり

そんな彼らといることで、わたしもはっと気付かされることが多々あります。

 

また一年という時間に終わりがあることで、子どもたちやこの国の人々との出会いと彼ら自身の成長、そして別れ…
そんなドラマがそれぞれのインターン生にあり、その笑顔も涙もとても眩しく、
彼らが任期を終えて帰る時にはいつも、息子や娘を社会に送り出す親のような気持ちになります。

願わくば、彼らの未来に幸があらんことを、と。

 

エクマットラの業務は直接的な子どもたちへの支援の他にも、運営費を捻出するための映像事業、飲食事業、クラフト事業、日本企業のコンサルなど多岐にわたるため、いつも皆がフル稼働していることが多いのですが

納期前やイベント前は泊まり込みになることも多く、そんな激務の中で日々寝食を共に生活しながらお仕事をしているうちに、本当に同志というか戦友というか、家族のように信頼できる関係となっていきます。

 

そう思うと、エクマットラの子どもたちという宝物はもちろん

自分たちには志を共にした弟や妹のような存在も沢山いて、

しかもみんな任期を終え日本に帰ってからも自分の経験を活かしてそれぞれの道を歩んでいて…

次世代が確かに育っていっているのを感じることができて、とても頼もしく心強く思えています。

 

そんな歴代エクマットラインターンのひとりである綿貫竜史くんが現在クラウドファンディングを行っています。

「国際協力の現場で磨き上げた思考力・工夫力・実践力を日本社会に届けたい!」というものです。

クラウドファンディングページURL:

https://camp-fire.jp/projects/view/382943

現在目標の91パーセントまできているようで、

4月24日(土)23:59:59にクラウドファンディング終了するとのこと。

 

私も微力ながら、参加させていただきました。

もちろん知り合いだから全て肯定し応援する、というのは違うと思いますし

今回のプロジェクトに関してももっと詳細に聞いてみたいことはありますが
このコルポナという団体にはエクマットラのインターンや関係者の子が数名いて、バングラデシュでの経験をどのように日本社会に還元していけるのか、わたしもその挑戦を見守りたいし、試行錯誤の中で挑戦しようとする若者たちを純粋に応援したいと思ったのです。

 

リンク先のページには彼らのビジョンやミッションが書かれていますので、もしもそれらを読んだ上でご賛同いただけましたら幸いです。

(インターン時代の綿貫君の写真。この頃から、どうしたら子どもたちを楽しませることができるかいつも思考・工夫・実践している子でした。)