2021年3月20日
バングラデシュの建国の父”ボンゴボンドゥ(同国初代大統領シェイク・ムジブール・ラフマンの愛称)”の生誕100周年を祝う国家プログラムに私たちの音楽ユニットBAJNA BEATは出演の機会をいただきました。

本来ならば100周年は昨年であり、一年前に行われるはずだったこの国を挙げての一大イベント。
コロナによるロックダウンを受け一年延長となり、今回満を持しての開催となりました。


 

 

私たちは日本国を代表しての出演です。

各国代表のお祝いのパフォーマンスは、自国の文化に関するものとのことで

私たちは日本の四季・春夏秋冬を通じて私たち日本人が何を感じ、どのように人や自然と共に生きているかをピアノ演奏とベンガル語のナレーションと日本の歌で伝える、という趣旨の演目を行いました。



 

 

この日行った春夏秋冬の演目は、この国の子どもたちや日本語を学ぶバングラデシュの学生さんが日本の文化や美しさを知ることで、もっともっと日本を純粋に「好き」になってもらえたら良いなあと願い

二人で日夜試行錯誤しながら作った演目で、BAJNABEATを結成した当初から約4年間大事に育ててきたパフォーマンスです。

 

当日は今の状況を鑑みて観客を入れずに主賓・来賓の方のみ入場となりましたが
会場ではこの国の最高指導者でもあるシェイク・ハシナ首相や日本の伊藤大使、大臣の方々が見守ってくださり
そしてテレビでは生放送で全チャンネルを通じてバングラデシュの国民の皆さんに見ていただくことができ、
母国への愛もバングラデシュへの想いも多くの方々へ届けられたようで、
数日経った今も予想以上の沢山の嬉しい反響をいただき、本当に有難い気持ちでいっぱいです。


(お祝いのベンガル語の歌の際に、笑顔で一緒に歌ってくださったシェイク・ハシナ首相)

 

(友人が送ってくれた実際のテレビ放送画面)

 

後ろに流れた四季の映像は今回の大きな舞台のLEDに対応できるようにと

Studio PADMAの皆さんが3Dアニメーションも使用し更に美しく再制作をしてくれて、実際に建国の父ボンゴ・ボンドゥが日本を訪れた秋の季節には、当時の訪日映像を織り交ぜてのパフォーマンスが実現でき…



(日本を訪問された建国の父・ボンゴボンドゥ)

 

建国の父100周年というイベントに相応しい
またお祝いの意と共に、バングラデシュと日本の友好の歴史も感じていただけたのではと思います。


バングラデシュの現首相であるシェイク・ハシナさんはこの建国の父ボンゴボンドゥの娘さんです。

特に、今回の映像にあった日本訪問に同行されていた現首相の妹さんであるレハナさんの涙には、今は亡きお父様や弟さんへの家族としての想いが込められていたようで、私自身も後に聞いてから万感胸に迫る思いでした。



(パフォーマンスを見て涙する首相の妹・レハナさん)

きっと、建国の父の子故に、この国の中では公人として常に人前に立たなければならない宿命のハシナさんとレハナさん。
でもこの日は…お二人の笑顔や泣き顔を拝見し、ひとりの娘として、お父様のことを思い出されていたのではないか…と思いました。


私自身も、この日は舞台に立ち語りながら、私が生まれた国はなんて美しく素敵な国なのだろうと、
そして久しぶりに母国語で歌いながら自分が育った母国や家族への愛が溢れてきました。
故郷や大切なひとを想う気持ちは万国共通です。
もしも私たちのパフォーマンスが、国境を越えてこの国に生きる方々の心に触れたのならば、表現者としてこんなに嬉しいことはありません。

イベントを終えてから、有難いことにハシナ首相自らお言葉をかけに来てくださいました。

レハナさんは「こんにちは」「ありがとう」と、日本語で御礼を伝えてくださいました。




 

 

改めて、このイベントへの出演と映像提供に関してもご尽力いただいた日本大使館の皆様、

いつもベンガル語の台本の翻訳や発音チェックをしてくれるEkmattra Society の仲間たち、

最後に私たちと同じ想いで日バの友好を見守ってくださっている沢山の日バ関係者の皆様…
 

皆様に、感謝をお伝えしたいです。

 

これからも表現者として自分たちが美しいと思うものを追い求めつつ、
誰かの心に触れることができるようなパフォーマンスができるように、この地でで精進していきたいと思います。


FBのリンクですが、こちらの53分30秒からが私たちのパフォーマンスとなります。
ベンガル語となりますが、ご覧いただければ幸いです!

BTV (from 53:30~BAJNA BEAT)

https://www.facebook.com/btv.gov.bd/videos/4053756151353149/