日本に着物があるように
バングラデシュにもサリーという伝統衣装があります。

 

サリーはフォーマルな式典やイベントではもちろん、お誕生日や結婚式、少しお洒落をして友人たちとお出かけをしに行く時などにも着用します。

 

サリーは一枚の長い布で出来ていて、

初めて見た時は、これがどうしたらあのフォルムに…?
と謎だらけでしたが、身体に巻き付け、たたむべき所をたたみ
数箇所安全ピンで留めたら、あら不思議。

素敵な民族衣装になるのです。

 

 

 

 

これはサリーのモデルをした時の写真なのですが

着用しているのはジョルゼットという柔らかく透け感があるサリーです。

 

サリーにもいろいろな種類があり、

機織り機で繊細な模様を織り込む伝統的なジャムダニサリー
シルク100パーセントでセレブリティがよく着ているシルクサリー

普段着用のコットンサリーなど…。

 

まさに着物で言うと、加賀友禅、訪問着、小紋といったところでしょうか(;^_^A

どの布もそれぞれの魅力があるのですが、そんな中でわたしはこのジョルゼットが一番好きです。

柔らかに身体を包んでくれる布なのでシルエットが綺麗に美しく出るし、何よりも長時間着ていても苦にならないくらい着心地が良いから。

他のサリーは布が割としっかりしているので、ともすればワサワサ布を纏うのもさばくのも大変で(けっこう重くもあり…)
お腹の前側には幾重にも折りたたんだ布を内側にインするシステムのため、固い布のサリーを着終えた後はお腹にしばらく締め付け跡が残ることもしばしばで…(泣)。

 

お洒落は我慢!(BY ピーコさん??)

とは言ったものですが、優雅なサリーの女性を見るたびに

「あの人も、この人も、あの涼やかな笑顔の裏では、お腹の内側にインした締め付けと戦っているのだな。。。」
と戦友の気持ちになります。

 

 

 

 

イスラム教の国なので、基本女性の足や胸元の肌の露出は禁じられているのですが
何故かこのサリー着用時のお腹と背中の露出はOK。

わたしは外国人だしイスラム教徒ではないなので免除対象ではあるのですが、やはり現地の文化や宗教を尊重するといった意味で
この国にいる時は子どもたちのことも考えて、暑くても長ズボンを穿いたり胸元を隠すオルナという布をまとっています。

そういう中では、サリーは体の中心部が開いているので風通しがよく涼しかったりもします。

中にはレヒンギャと呼ばれるこんな上下セパレーツの衣装もあったり。


 

完全におへそ出しです。
でもこれはOK。

 

逆に日本人の私たちの感覚からすると、足を出すよりもおへそを出す方が恥ずかしい気もしますよね(;^_^A

 

この国の良いなあと思うところは、年を重ねた女性も色とりどりで華やかな衣服を纏っているところ。
わたしが着ると、色の鮮明さやデザインのゴージャスさに顔が負けてしまうこともしばしばあるのですが
せっかくここにいるのだから、バングラデシュの伝統衣装もたくさん楽しみたいと思います(*^-^*)