10月が今日で終わります。

読書の秋、といいますが
10月は…
毎晩、レコーディング中の楽譜がわたしの愛読書でした。




息子を寝かしつけてから、夜にそっと
携帯のバーチャルピアノで楽譜とにらめっこしながら、あやふやな音程を確認して練習する日々。


この楽譜は、日本のわたしのお姉さんのような方が、レコーディングのためにと心を込めて作ってくれた大切な楽譜。
お守りのような存在でもあり、プリント してからはずっと持ち歩いてる。

バングラデシュでは、というか南アジアでは楽譜がなく、耳で音をとるので
楽譜を見ていると、「その不思議な模様は何が書いてあるの!?」と珍しがってみんなに質問される。

かくいうわたしも…
プリント アウトをした時に
久しぶりに楽譜を手にしてみて
その黒と白の中に無限に広がる音の世界に圧倒されてしまった。

楽譜って、その存在が純粋になんて美しいんだろう。


子どもの頃、ピアノを習っていた時に
新しい楽譜を見るのが大好きでした。

この歳になってこんなにドキドキしながら、楽譜を手にするようになるなんて。

人前で弾けるような曲もないし、いまだに音を外して歌ってしまう私だけど
ピアノを習っていたおかげで楽譜を人並みに読み解くことができること

ピアノをプレゼントしてくれたおじいちゃん、おばあちゃん
そしてピアノを習わせてくれた母に感謝です。





10月はずっと、この楽譜たちと向き合いながら

すごく大変だったけど
すごく幸せな日々でもありました。

うまく歌えなくて、発音もダメダメで修正の嵐で、落ち込むこともあったけど

3年前に手探りの中で音楽活動を始めてから
ずっとやりたかったこと、伝えたかったメッセージを
1番良い形で作品にできていること。
たくさんの方々が協力してくださっていること。

それを思えばやはり
すごく大変だったけど
すごく幸せな日々でもありました。

早く完成させたいような、
まだまだ完成させたくないような…

言葉にできない、愛しい気持ちを抱えながら
只今、オールベンガル語のファーストアルバムを制作中です。