四月九日。

 

ものすごく、変な夢を見て目が覚める。
大~きなクレジットカードがあって、それが板チョコみたいにパリパリ割って食べられて、夢の中で私は美味しそうに食べている。

粉チーズをかけると更に美味しい!
その夢中で食べている最中ずっと、覚えたての「グーテンモルゲン」がずっと空間にこだましているという…(;^_^A
 

きっと、昨日夕食を食べたビアホールの食事が美味しかったのと、ドイツ語講座が頭に残ってたからだと思うけど、不思議な夢だった。

そして今日は、ローテンブルグへ行く日。
このローテンブルグは、自他共に認める鉄道大好きのHISスタッフさんが、「ドイツに行くなら絶対に行ってください!!」とお勧めしてくださった街なので、何も予定のない今日行ってみようということに。
ローテンブルグに行くには、何度も乗り継ぎをしなければなので、できるだけ朝早く出発する。


 




朝から美味しそうなパンたちと、もふもふぬいぐるみのような可愛いわんちゃんに癒される(*^_^*)
朝食用のパンを駅で買って
まずはICEというドイツ鉄道を代表する高速列車に乗る。


 

 

乗り換えのニュルンベルクまで一時間ほど。
あのニュルンベルク裁判があったことであまりにも有名だけど、どんな街なのだろうか。
乗り換え時に少し降りてみると、なんとも活気がある可愛らしい街だった。
お店も充実していて、コスメやファッションの雑貨店もたくさん…


ここで国際軍事裁判が開かれ、あのナチスドイツの戦争犯罪が裁かれた。
そうしたことを知らなければ、本当に世界にあったことなのかどうか分からなくなってしまうくらい…
今を生きている人たちの笑顔は明るく、楽しそう。


今わたしたちは、なんて平和な世界にいるんだろうと改めて思う。
それも、今までの歴史の積み重ねがあってこそだ。
こんな風に呑気に旅をしていられるのも、戦争の時代を経て今の時代に生まれたから。
更に言うと、今の時代の中でも、平和な日本に生まれたから。





そんなことを考えていたら、あっという間に時間が過ぎてしまい次はICという列車に乗る。
アンスバッハでまた乗り換えるが、乗り換え時間がなんと5分しかない!
ホームに降りてみないと、次に乗る列車のホーム番号も分からないので、2人で大慌てで探しながらなんとか無事ローテンブルグへ行く列車に乗り込む。

よかった~。
このドタバタも、ふたりだとなんだか楽しい。
それにしても列車乗り放題って、ユーレイルパスは本当に便利だ!
ヨーロッパの旅にはお勧めしたい。

 

 


都会を離れ、景色はだんだん山奥へと移りゆく。
田舎の線路と言う感じで素朴な風景が続く。
運転席はこんな感じ。

 

 

 

 

そして、やっとこさローテンブルグへ無事到着。
とってもこじんまりした、親近感の沸く駅だ。



 



HISのスタッフさん一押し、ローテンブルグは一体どんな街なのかな…??

私たちもあえて下調べせずに行ったので、前情報もなくワクワクしながら駅に降りる。
駅周辺はしーんとしていて、どこまでも続く線路が印象的。
とりあえず、街の方を歩いてみることに。

 

そして…門をくぐり、街に入ってびっくり!!
その街並みも、装飾も、すべてが絵本の中のよう。

 



 

 

可愛い赤い三角屋根のお家が並ぶ石畳の道は、子どもの頃に見たメルヘンの世界そのもの。
こんな街が、本当にあるなんて…(感動)!

 

 

 




昨日からドイツに来て感じている、「童話の世界観」がここは更に凝縮されているかんじ。
広場に行く途中には、こんな立派な時計台や、アンティークな馬車も。

 

 



 

 

自分も絵本の主人公になったような気分で、街歩きを楽しむ極上の時間。
ランチタイムなので、お昼をどこかで食べることに。
もう、全部のお店に入りたいくらい可愛いお店ばかり。


なんとなく入ったレストランには、なんと日本語のメニューが。
ドイツ語は全然読めず、お肉を頼んだつもりがポテトがきたり、グラタンを頼んだつもりがポテトがきたり(笑)
いつも何故かポテトだらけになってしまうので日本語メニューがあるのはありがたかった。
そして頼んだ鶏肉のソテーの、…美味しかったこと(*^_^*)


 

何とも言えない優しい味付けで、やはりサイドにはじゃがいものニョッキがあったけれどそれもモチモチして美味しかった!
お肉の上には、パイナップルとブルーベリーソースがかかっていて、酸味と甘味がクリームソースととても良い塩梅。

お腹もいっぱいになり、本格的に街歩きへ。
立派な時計台に登ると、なんと屋根裏部屋を発見!
今も誰かが住んでいそうなお部屋に、想像が膨らんでしまう。

その屋根裏部屋から眺めるローテンブルグの街は、本当に私たちが生きているのと同じ時代?って分からなくなるくらい、時が一番美しい時のまま止まってしまったよう。

すごく美しいものを見つめている時、ちょっぴり切なくなるのは何故だろう。
変わらないものはないっていうけれど、この街はきっと近代化せずにあえて変わらないでいてくれている気がする。

 

ひとしきり眺めを楽しんで、可愛いお店巡りをすることに。

 

 

 

 

木製の人形たち。
手つくりのおもちゃ感が可愛くてちっちゃい子が喜びそう!
色使いのセンスも素敵だな。
なんだか本当に夜動き出しそうだよ。



 

とっても素敵な岩塩ライト。
「これどこで買ったの??」

「ドイツのローテンブルグだよ♪」

って言いたいね!とちよみんと盛り上がる(笑)。

 

 

 

 

可愛いテディベアショップも!
巨大ベアがエントランスでお出迎え♪

 

 

 

 

そしてそして、ローテンブルグの目玉らしい、クリスマス・ヴィレッジへ。
ここは…一年中365日がクリスマスの世界。
一歩中に入るとそこには…幸せな音楽と温かな光が溢れていて、
クリスマスツリー、リース、まんまるボールやキラキラお星さま…もう全部がクリスマス一色!

「天国って、こういうかんじなのかな…??」

そんなことを考えちゃうくらい、瞳も脳もほわぁ~っとしてきちゃう、幸福感溢れる空間でした。
 

 

 


南ドイツのロマンチック街道沿いにあるこのローテンブルグは、本当に童話の世界に紛れ込んだような気分になれる、そんな街だった。

小さな街なので一日で歩き回れたのもよかったなあ。
人々もみんな、おっとり優しくて、目に映るものはみんな可愛らしくて。
今日一日そのものが夢だったんじゃないかな?って思っちゃうくらい、それくらいメルヘン溢れる時間を過ごすことができた。


帰りの列車の中でも、ホテルに着いてからも、今もまだほわほわ夢心地で、ローテンブルグの魔法はしばらく続きそう…。