どんなアカデミーをつくっていきたいか??


開校前にメンバーみんなでイメージした時に、具体的なイメージとして浮かび上がったひとつが
いつも子供たちの歌声が聞こえ音楽が流れている…
そんなアカデミーでした。

 

南アジア全般に言えることですが、バングラデシュには楽譜というものがありません。
歌詞を見ながらタブラという太鼓とハーモニアムという楽器で歌うスタイルが主流で
メロディは耳で覚えて、歌を構成していく上でメインとなるのは、歌詞となります。

 


言葉が持つ力が強い国なので、音程が少々外れてもリズムが遅れてもみんな気にせず歌い続けます。
合唱などの授業がないこともあり、みんな音や周りに合わせるというより我が道を貫いています。

 

小学校の頃から音楽の授業を受けてきた私たちからすると意外なことも多いですが、タブラを叩き始め、わいわい手拍子をしながら輪が広がり各々歌う姿は微笑ましく、音楽の存在が身近で気取らない土着の音楽の良さを感じます。
 

 

 

アカデミーでハーモニアムを弾いているのは、古参スタッフで音楽の先生もしているラジブ。
バウルという吟遊詩人の音楽家でもあることから、

授業では子供たちに歌詞を通じての哲学や国への愛、

フォークソングからナショナルソングなど幅広い音楽を教えてくれていて
このハルアガットに引っ越してから、子どもたちの歌への興味、歌うことの喜びや楽しさはぐんと増したように感じています。

 

今は3月26日の独立記念日に向けて、練習中の子どもたち。
この日は特別に音程に重きをおくため、日本ではよく行う音をとるためのハミング練習を提案したのですが
子どもたちはハミングというものをしたことがなく…
口を必要以上にむぎゅっ!と閉じて一生懸命鼻呼吸していたのがとても可愛かったです(*^_^*)

 

子どもたちには、小さいころから色々な楽器や音楽に慣れ親しんで
好奇心も豊かな感性も、育っていってほしいなあと思います。