今回はペンの話から少しそれてしまいますが

わたしがバングラデシュで出会い、そのお人柄や生き方に触れて

女性ながらに大ファンになってしまったのが

NGOシャプラニールでバングラデシュ事務所の所長をされていた

藤崎文子さんという方です。

 

藤崎さんにいつも質問したかったこと…それは

「できないことはなんですか!?」。

 

そう、お仕事はもちろん、お料理も上手で、流暢なベンガル語も、

それに文化的な面でも、映画や音楽にも独自の審美眼をお持ちで

そして…何より…ハートが、優しい。

 

弱者に対して、とてもさりげない心遣いと優しさを持ち合わせている方。

強さと、優しさと。それらを両方持ち合わせていらっしゃる、

わたしが人生で出会った、胸をはって「スーパーウーマン」と呼べる方です。

わたし自身も、慣れないバングラ生活の中で、

藤崎さんのお言葉に何度も救われ、勇気をもらい

励まされてきたひとりです。

 

そんな藤崎さんは今、

バングラデシュで家事使用人として働かされている少女たちに対して

学ぶ機会を提供する活動をされています。

 

世の中にはたくさんの団体があり、様々な活動を行っていますが、

同じバングラデシュで活動している者、そしてその現実を知る者として

心から応援し、信頼し、協力したいと思う活動ですので、

こうしてブログで皆さんにも、

シャプラニールさんのクラウドファンディングについて

お知らせさせてください。

 

<過酷な児童労働からの解放へ バングラデシュの少女たちへ教育を!>

https://readyfor.jp/projects/girls_education

 

豊かさとは何か、と考えた時に、

わたしは「選択肢があること」だと思っています。

 

バングラデシュで家事使用人として働く少女達は、

働くか、学ぶか。やめるか、やめないか。

そんな基本的な選択すら自らすることができません。


まだ幼い少女達が、選択の余儀なく外の世界を知らないまま、

密室という危険と隣り合わせの環境でまだ未熟な心と身体をすり減らし、

大切な子ども時代を犠牲にしている…。

 

身寄りがない中で引き取られて、優しく接してくれるような

温かい家族と巡り合えた子は幸運でしょう。

しかしこの国では大半の少女達が、自分の時間がなく長時間労働で

使用人というよりは奴隷のような生活を余儀なくされています。

酷い場合は、家主の理不尽な暴力や性的虐待に耐えられず

命を落としてしまう少女たちもいます。

 

シャプラニールさんはこの悲しい現実に対して地道な取り組みを続け、

それによりたくさんの少女達が自分の人生を取り戻してきました。

 

一言に「学ぶ機会を提供する」と言っても

まずはどの家にそういった少女達がいるかという調査から始まり、

その家の主と話し合い、了承を得て(これがすごく大変)

更には地域の方々も巻き込み、本当に長い目で

少女たちだけではなく、そうした少女を取り巻く周りの大人たちも

変えていかなければいけないとても時間と労力のかかる仕事です。

 

現地での活動の歴史・実績・信頼のある

シャプラニールさんだからこそ続けてこられた、

とても根気のいる、現地に入り込んだ活動だと思います。

 

この活動にたくさんの方が参加することで、更に多くの密室に光が差し、

ひとりでも多くの少女達に、学ぶ自由と、未来の可能性と

人生の選択肢を、与えられるのではないかと思います。

 

わたしたち一人一人が人生でできることは限られていますが

今頑張っている方の活動を応援することは可能です。

わたし自身も、国内外問わず

世の中の本当に素晴らしい活動をされている方々を見ると

「自分に先立つものすらあったら協力したいのに…!」と

切実に思うことが多々あります。

が、今は自分たちのことでいっぱいいっぱいで、

なかなか実際にそうしたことができていない身なので、

いつも申し訳なく思います。

また、今はバングラデシュにいるのでこうした少女達の問題を

とても身近に感じ、なんとかしたい、と思っていますが

日本に住んでいた頃は、それはもう自分が仕事して生活することで精一杯で

そういうことを考える余裕すらなかったのも事実です。

なので私に大きな声で皆さんに協力を求める資格はないのですが…

ですが、それでも

 

この記事を通じてこうした少女達がいることを知って

クラウドファンディングに参加しようという方が

もし、ひとりでも いてくれたら本当に嬉しいですし、

わたしのようにあまり余裕がない!という方は、機会があれば

ご自身の周りにぜひこういう活動があることを伝えていただいたり

この記事をシェアしていただいたり

そうした応援の形でも、していただけたら幸いです。

 

いつも長文で自分のことばかりですみません。

どうか、よろしくお願いいたします。

 

麻恵