バングラデシュはイスラム教国なので

基本的にクリスマスという行事はありません。


日本では12月になると

きれいなイルミネーションが街のいたるところに飾られ

クリスマスソングが流れ、、、


クリスチャン以外の人々も なんだかウキウキして

みんなでパーティーしたりケーキを食べたり

楽しんでしまうのがクリスマス。


しかしバングラデシュでは 何よりも大切な

「戦勝記念日」という国を挙げた一大行事が12月16日にあり

その興奮冷めやらぬまま年が明けてしまう印象があります。

(ちなみにバングラデシュのお正月は4月なので元旦も普通に平日です(^_^;))


わたしは寒い街に、あのキラキラ光るイルミネーションが大好きで

やっぱりこの季節、クリスマス感を

心のどこかで求めてしまうというか、、、

恋しくなってしまうのですね。


なので近所でたまたまクリスマスツリーを売っているのを見つけたときは

すごく嬉しかった!

わたしが住んでいるミルプールカタルトラという地域は

バングラでは珍しいクリスチャンもちらほらいて

彼らがクリスマスを祝うためにこの季節はツリーも販売するんだとか。


わたしは早速少し大きめのツリーを買って

センターに持って行きました。


子供たちと組み立てて、飾り付けをして、、、

こういう時って とっても楽しくて、幸せな時間。

そういえばわたしも子供の時

お母さんとお家を飾り付けするのが大好きだったなあ。


最後に明かりを消して、ツリーのキラキラ点滅するライトを点けたら

わあ!と子供たちから歓声があがりました。


それから、キリスト教のことや 

クリスチャンにとってクリスマスは 

みんなにとってのアラーが生まれた日で

とても大きなお祝いの日ということ


みんなはイスラム教徒だけど、他の宗教の人たちのことも

知って、理解して、お互いを尊重する気持ちが大事ということ

いろんな話をしました。


そうした中で、リパというひとりの女の子が

「まえ姉ちゃん、バングラはイスラム教の国だけど、

 一回だけサンタクロースが来たんだよ!!」

えっ!?

わたしは知らなかったのですが、前にいたインターンの男の子が

何年か前に子供たちのために、サンタクロースのように

眠った後プレゼントを置くサプライズをしたことがあったらしいのです。

それを小さい子供たちは本当にサンタが来ていると信じているのでした。


彼女のキラキラ、サンタを信じてる目を見たら

とっても愛おしくなって

よし、今年はわたしがサプライズしたる!

と、思っちゃいました。


そして来たる24日の夜、、、

みんなでゲーム大会をしてケーキを食べて、クリスマスソングを歌って

クリスマスの雰囲気たっぷりにお話をしながら

サンタクロースが出てくる絵本を読みました。

「信じてたら、今年もサンタ来てくれるかもよ」

「うん!プレゼントくれるようにお祈りして寝るね!!」

そして・・・


みんなが寝静まった後、枕元にプレゼント。

チョコレートと、男の子にはボール 女の子にはしゃぼん玉。

高価なプレゼントではないけれど

みんな喜んでくれるといいな、、、との気持ちを込めて。


自分は何歳までサンタを信じてただろう??

もう思い出せないくらい遠い思い出。。。

でもクリスマスがとても楽しくて、幸せだったことは覚えていて

それは、お母さんやお父さんや 周りの大人たちが

そういう思い出を作ってくれてたんだと今は分かる。


「アプー(お姉ちゃん)!サンタクロース来たよー!!」


サプライズ大成功で、子供たちは後日わたしにそう報告してくれました。


こういう満面の笑顔を見る時、

こっちで色々大変なこともあるけど・・・

すごく報われて、また頑張るパワーをもらえるんですよね。

子供の笑顔は、本当に世界の宝物だなって思います、ほんと。


まだまだわたしにできることは小さいけれど

こういうキラキラ笑顔をたくさん増やしていきたいなって思います。


遅ればせながら、皆さんにもメリークリスマス!