12月はバングラデシュにとって特別な月。


「戦勝記念月」といって

国全体が、 国家独立の喜び 勝利の喜びを思い出し


テレビでは独立戦争の特集が毎日のように組まれ

人々の会話の中にも、国を想う気持ちが

いつも以上に感じられるようになります。

 

その高ぶりが最高潮になるのが

12月16日の戦勝記念日だそうです。


 

この国に住んでて、すごいな。。。と思うことのひとつに


老人から子供までが、

国の成り立ちから母国語のことまで

熱く熱く 語ってくることがあります。

 


以前、エクマットラにいるノヨンくんという男の子と

バングラデシュの歴史の話になった時


教科書を持って来て約一時間にも亘って 

わたしに独立戦争の当時の話や

独立の父と言われているボンゴ・ボンドゥの

演説の話をしてくれたことがありました。



その時に たくさんの人が死んだこと、

女の人や子供もたくさん死んでいったこと、


そしてもうだめだというところまで追い詰められ、

言葉も国も奪われそうになったけれど、


その時のリーダーだった彼の演説を聞いて

みんながなんとか最後まで戦い抜いたからこそ


今のバングラデシュという国があることや

ベンガル語が残っているんだということを

一生懸命伝えてくれました。



今でもその時の演説は「伝説」として

語り継がれているそうです。。。




大塚麻恵「まえを向いて歩こう!~涙がこぼれてもいいんじゃない♪~」by Ameba




バングラデシュに来る前に、

この国の歴史は一通り勉強してきたけど


ノヨンくんが語ってくれた言葉の中には、

少年の言葉ながらベンガル人としての誇りが感じられて


文字で読むよりずっとずっと 


わたしの心の奥深くに入ってきました。


 

今でこそ 自分が生まれた国・日本の歴史、


日本を誇りに思う気持ちを

自分なりに話せるようになったけど



わたしが彼くらいの年齢の時に、


こんなにも国を語れただろうか…



そんなことを思い、またそれがノヨンくんだけでなく

この国の子ども達のほとんどが


そういう意識を持っていることを知り 


感心している今日この頃です。




大塚麻恵「まえを向いて歩こう!~涙がこぼれてもいいんじゃない♪~」by Ameba

 


16日には私達も、子ども達の文化発表会がセンターであり

それに向けて踊りや歌の練習をしたり


レストラン・ロシャヨンでは新しいメニュー開始に向けて

試作や改装の準備をしたりで


まさに「師走」というような忙しい日々を送っています。




大塚麻恵「まえを向いて歩こう!~涙がこぼれてもいいんじゃない♪~」by Ameba


 

そろそろ会話だけでなく文字も読めるようにならねば。。。

とも思っていて


やらなければいけないことに

追われそうになることもしばしばですが


劇団時代のの先輩から 


気持ちが正される素敵な言葉をいただきました。


 

Live as if you were to die tomorrow.

(明日死ぬと思って生きなさい。)


Learn as if you were to live forever.

(永遠に生きると思って学びなさい。)




必要以上に怠けそうになったり、

自分自身で もう無理だ って思いそうな時は


この言葉を思い出して、


自分がやりたいことを追い求める姿勢を

忘れずにいようって思います。



大塚麻恵「まえを向いて歩こう!~涙がこぼれてもいいんじゃない♪~」by Ameba






戦勝記念日には、みんな女性は赤と緑…


バングラの国旗の色のサリーを着ます。




わたしもその日はバングラ色に染まって、


国が生まれたという果てしない喜びを 


少しでもみんなと一緒に感じたいと思います!


 

 

大塚麻恵「まえを向いて歩こう!~涙がこぼれてもいいんじゃない♪~」by Ameba