顔合わせの稽古初日に
「今年のわたしの夏は ぺてんばなしに捧げます!」
・・・と宣言した通り
この夏は 舞台の稽古&本番で わたしの中はいっぱいだったので
約一カ月にも渡る地方も含めた公演を終えた今
さみしいような ホッとしたような・・・なんだか複雑な気持ちです。

<姫路の居酒屋えんやさんにて・・・大将と皆さんと♪>
ずっと稽古していたい ずっと本番していたい
・・・って思えるくらい 素敵な作品だったから
いっぱい悩んでいっぱいもがいたけど
びっくりするくらい瞬く間に 8月と9月は過ぎていきました。
そんな中 わたしは三十歳になりました。
ブログにも書いた通り、超ド級のサプライズをぺてんメンバーにしていただき
もう絶対、生涯でも忘れられない
特別なバースデーになったことは間違いありませんが
大好きな舞台という場所に立ちながらお誕生日を迎えられるというのは
本当に本当に幸せなことだなあ・・・としみじみ思いました
正直言うと、稽古期間中は
もうこれ以上どうしたらいいのかわかんないよ・・・
とか
やっぱり自分にはこれが限界なんだろうか・・・
とか
何度やってもできなくて 珍しく弱気になり 頭がうな垂れて
柳の木のように髪の毛が地面につきそうになりながら帰ったこともありました。
でも。
そんな時に 思いだしたのは昔の
初舞台の時、一言だけもらった台詞を大事に大事に何度も練習した自分
いろんなことに縛られて、やりたいことをやれない環境にいた自分
頑張りたくても、頑張る場所がなかった時の自分・・・で
・・・あと、そんな自分を今まで支えてくれた人達・・・で
あの頃に比べて今、恵まれた環境にいながら
こんなに大きなチャンスをもらっていながら
今頑張らないでいつ頑張る!と
落ち込むたんびに気合いを入れ直して
中津留さんに導いてもらいながら
共演者さん・スタッフさん・お客さん、周りの人々に支えられながら
なんとか最後まで頑張ることができました
今回は、誰のせいでもなく もう自分の弱さとの戦いだったから
「他人のせいにできない」ということは
ある意味とてもしんどいことなんだなあ・・・
ということを、しみじみ勉強させてもらいました。
自分のダメな部分を直視するのって とても勇気がいりますよね。
きっと、これを読んでくれている方にもそれぞれ
コンプレックスってあると思いますが
自分の気持ちをわかってもらえない
相手の気持ちがわからない
人との距離がうまくとれない
周りが全部幸せに見えて
自分は不幸に思えて
仕事がない
余裕がない
いろいろ信じられない
そして誰かに傷つけられたこと
自分も誰かを傷つけたこと
・・・・・・・
わたしも全部あって
・・・というか今だって、自分の理想とはほど遠いわたしですが
十代、二十代・・・。
思い出すだけで顔から火が出そうな恥ずかしいこともあったし
今思い出しても 悔しかったり、悲しくなるようなことも人並みにありました。
そして。
三十歳になった今・・・
自信を持って言えることは
「あの時があったから 今の自分がある」
・・・ってことです。
どの時代がなくても きっと今の自分はありえないんです。
そう思うと
いろんなことがあったけど
生きてきて最高のバースデーを迎えられた今
いいことも いやなこともひっくるめて
「全てに感謝・・・
」
と思えてきます。
↑これはわたしの尊敬するトムプロジェクトの岡田さんの口癖でもあります。
だから、今とてもつらいことがある人も
きっと大丈夫!
・・・って信じて、踏ん張ってほしい。
それを頑張って乗り越れば
今までと違う景色 違う世界がめちゃくちゃ広がってるから。
自分を最後の最後まで否定したり 嫌いになったり
生きることをあきらめたりさえしなければ、絶対
生きててよかった・・・
って思える 報われる瞬間が、きっと人生にはあります。
わたしもまだまだ人間として修業中の身なので日々勉強で
今回のぺてんばなしでも 実にたくさんの大切なことを
諸先輩方から教わりました。。。

<静岡での最終公演前にみんなで集合写真♪>
長英さんからは 自分を許すことを
モトさんからは 自分を愛することを
まりやさんからは 自分を磨くことを
龍さんからは 自分を見つめることを
茜ちゃんからは 自分を信じることを
そして中津留さんからは・・・
う・・・・・うぅ・・・・・。
・・・たくさんありすぎて書ききれません!(+スタッフさん分も!!)
なので
わたしの胸の中で
ちゃんと大事に残して 育てていこうと思います・・・
これから今より
素敵なレディーになるために・・・!
お世話になった皆さんと 見に来て下さった皆さんには
本当に本当に 心から感謝です。
ありがとうございました!!
キャッツ・パイ・フォーエバー・・・・・

<女子楽屋にて・・・山田まりやさんと岸田茜ちゃんと♪>
さてさて
そんなわけで。
すっかり明け方に本気モードで熱く語りつつ
すっかりいいオトナな年齢になったわたくしですが
これからもたくさん笑ってたくさん泣いて
たまには 道草したり、涙をこぼしながらも
一度きりの人生、前を向いて歩いて行こうと思うので・・・
こんなわたしですが
皆様 まだまだ どうぞよろしく・・・デス



2010.10.6 大塚 麻恵