今回は、印刷オペレーターU氏のネタより。
本の紹介です。
「いとしの印刷ボーイズ」
雑誌連載していた「今日も下版できません!」をまとめた1冊。
印刷会社営業だった作者の経験を元に描かれた作品です。
とにかく印刷トラブルあるある満載!
うちのような小さな印刷会社でも身につまされる心痛いエピソードばかりです。
大きな会社ってクレームが出たら本当に大変!
何しろ受ける部数が多いので、5万冊印刷して全部検品てな話もボロボロ出てきます。
えー、この冊数全部検品してたら、時間がどれだけあっても足らんと思うけど。
あと、印刷はすごく上手くいったのに、製本で不備が出たというのもあるある。
本を作るのって、工程が多いんですよ。
そして製版担当がデザイナーからもらったデータの不備を見つける話。
うふふ、うちでも経験ありますよ。
データの解像度が72dpiだったというやつ。
素人ならともかく、デザイナーがやったらあかんで。
web専門やったらしゃーないけど。
イラレ画像のリンク切れも、昔あったなあ。
みんな、同じようなことで困ってるのね。
クレームは本当に怖い。
納品してすぐお客様から電話がかかってくると、すわ、クレーム!?と条件反射で身構えてしまいます。
それが「きれいに作ってもらって、余部もつけてくれて、ありがとう」というお礼の内容だったりすると、一瞬で気が抜けてヘナヘナになります。
「いえいえ、こちらこそありがとうございます。」
営業スマイルでにこやかに答えますが、実際の姿はとても見せられません。
この本は、エピソードもおもしろいけど、欄外にある印刷用語集は、とても勉強になります。
部分的に初心者には難しいかもしれないけど、入門書としては良いかもしれません。
ちなみに、「印刷は生きものだ」は、漫画に出てくる印刷工場の工場長の口ぐせでもあります。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。
弊社は印刷製本を5冊から受け付けています。
表紙作成のお手伝いもしていますので、お気軽にお問い合わせください。
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