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世界高血圧の日 由来
食塩のとりすぎは高血圧の原因
食塩の過剰摂取は高血圧を引き起こす原因のひとつになる。荒川規矩男・日本高血圧協会理事長は『 日本人が食塩(ナトリウム)をとり過ぎる原因のひとつとして、味噌や醤油など伝統的な調味料や漬物など塩分が高い保存食が考えられます。また、最近では加工食品や外食の塩分の高さにも注意が必要です 』と話す。
食塩に対する理解や知識が不足しており、多くの人は減塩ができていないのが現状。糖尿病の人にとっては、食塩を控え薄味になれることは、糖分を控えることにもつながる。日本高血圧学会のガイドラインでは高血圧症がある場合は①日の摂取量を⑥g未満を目標にすることを勧めている。
厚生労働省がまとめた『 日本人の食事摂取基準 』では、食塩の①日の目標摂取量を男性は①⓪g未満、女性は⑧g未満としている。日本人の成人の食塩摂取量は昔に比べて減ってはいるものの『 国民健康・栄養調査 』によると男性が①②.⓪g、女性が①⓪.③gと、いぜんとして目標量よりも多い。
高血圧の基準
血圧評価には、心臓が収縮した際に発生する収縮期血圧と、心臓が拡張した際に発生する拡張期血圧を用います。表記する際は例えば収縮期血圧①②⓪mmHg、拡張期血圧⑧⓪mmHgなら①②⓪/⑧⓪mmHgと表します。
高血圧の数値的な基準としては診察室で①④⓪/⑨⓪mmHg以上を高血圧と定義しています。さらに①④⓪~①⑤⑨/⑨⓪~⑨⑨mmHgをⅠ度高血圧、①⑥⓪~①⑦⑨/①⓪⓪~①⓪⑨mmHgをⅡ度高血圧、①⑧⓪/①①⓪mmHg以上をⅢ度高血圧と分類し、年齢、糖尿病や脳血管障害の有無などを考慮して降圧目標設定します。
高血圧の種類
高血圧の種類は大きく分けて二種類あります。
①.日本人高血圧患者の⑨⓪%を占める本態性高血圧
②.ホルモン異常などが原因の二次性高血圧です。
本態性高血圧は多くの遺伝子因子に生活環境が複雑に関与しており、明らかな原因が不明です。分かっているのは、食塩摂取量が多いと血圧が上昇するということです。
他の特徴として、本態性高血圧は①日の時間帯によって変動することが知られています。多くは夜間に血圧が低下し、起床時に上昇します。夜間に血圧が低下しない、または上昇するタイプや、起床時の血圧上昇が大きいタイプの本態性高血圧では、脳卒中や心臓血管のトラブルが多いことが分かっています。
一方まれですが、二次性高血圧は様々な原因で発症します。腎臓の機能が低下することによって発症する腎実質性高血圧や、腎臓の血管が詰まって起こる腎血管性高血圧。様々なホルモンの過剰分泌による内分泌性高血圧や、痛み止めや漢方薬による薬剤誘発性高血圧など様々なタイプが存在します。
これらとは別に白衣高血圧という言葉がありますが、これは病院など医療環境で血圧が常に高く、家庭などでは常に正常な状態を言います。一見問題ないようですが、白衣高血圧が⑨年の追跡で脳卒中発症リスクが高血圧と同等という報告もあり、注意が必要です。
高血圧の危険性
高血圧という言葉は知っていても、それが何の病気の原因になるかはあまり知られていない印象があります。日本人の血圧別に見た脳卒中(脳梗塞や脳出血)発症率は①④⓪/⑨⓪mmHg以上で明らかに上昇することが知られており収縮期血圧が①⓪mmHg上昇すると、男性では②⓪%、女性では①⑤%の脳卒中罹患・死亡の危険が上がることが分かっています。
また次に心臓病への関与も大きく狭心症や心筋梗塞は①⓪mmHgの収縮期血圧上昇で男性では①⑤%罹患率が上昇します。他にも大動脈が裂ける大動脈解離や腎臓の機能低下などの原因にもなります。 つまり高血圧は慢性的な圧力障害のため血管の機能障害を引き起こし、血管その物の変性や破壊を来たすのです。