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さぁ今日の冒険が始まります!!


からの続きです。

 

書ききれなかったエンディングドレスのことをご紹介したいと思います。

 

エンディングドレスとは、いわゆる「死に装束」のこと。

 

旅立ちのドレスって言い方もしますね。

 

エンディングドレスはお気に入りだった服でもいいのでしょうけど、納棺した時にきれいに見えるよう、私は専用のものをオーダーメイドしました。

 

葬送のことをよく知らなかった昔、病院で亡くなった家族に納棺用の服を用意していなくて、新品でしたがパジャマを着せて納棺することになってしまった苦い経験があります。

 

私には終活する時間がありますし、大きな病気もしましたので、実は何年も前に自分用にエンディングドレスをオーダーメイドして、作ってありました。

 

そのドレスはずっと大切に保管してきたのですが、去年、お世話になった親族が亡くなった時、着せて送り出しました。

 

実際に着せてみたら、思った以上に良かったです。

 

お棺の中で横たわったシルエットや故人の肌を、とても美しく見せる作り。

 

それで再び自分用にオーダーしました。

 


 

オーダーメイドでしたので、オーダーから納品まで、半年かかりました。

 

こういう包みで届きました
 
ドレス本体
 
ドレスは上下に分かれていて、棺に寝かせたご遺体に上から被せるとロングドレスに見えるように作られています。
 
袖を通さなくてもいいところが重要ポイント。
 
条件によっては身体が固くなってしまい、スタイリッシュなカットの洋服だと着せるのが大変なこともあるようです。
 
A la can が作ってもらったドレスはタックやフリル、ダーツの取り方が絶妙で、実際に着せるととても華やかになるはず。
 
上半身の柄は好みが分かれるところですが、顔周りは納棺した後にお花や副葬品が入ります。
 
この柄だったら、花と花の隙間を埋めてくれるかなって考えました。
 
シルク生地だそうです。
 
ドレスの色は好みだとは思いますが、パールが入ったものや少し華やかな色がいいと、私は思います。
 
生地に光沢がなかったり、アースカラーのような色だと、なんかね、お棺の中がどんより見えがち。
 
手甲
 
手の甲と手首周りを包むものです。
 
そんなのいるの!?と思われるかもしれませんが、
 
いります!!
 
はっきり書いてしまいますと、病気で亡くなった場合、点滴漏れなどで手の甲や手首周りの皮膚が変色している事があるんですよね。
 
私は点滴が入りにくくて、きっと手首周りでルート取ってると思います。
 
しかも点滴が漏れやすい私は赤タン青タン満載になってるはず。
 
ファンデーションでうまく隠せればいいのですが、どうかな?
 
高齢で召された時は、そもそもお肌のシワがね。
 
ご遺体はどうしても水分が抜けがちで、なーんかひと回り小さく見えるというか、シワっぽく見えるというか。
 
こういうチラリズムな手甲は、A la can の肌をきれいに見せてくれると期待しています。
 
足袋
 
上がドレスですから、足も和装の足袋ではなくて洋装で。
 
上品なピンクでレースが付いていて可愛い。
 
ポーチ
 
ちょっとした副葬品を入れて持たせるのに使います。
 
三途の川の渡し賃として、紙でできた六文銭を入れたりします。
 

 
ここに写真を載せた品は、A la can のためにデザイン画から描いてもらい、布地も数点の中から選ばせてもらったオーダーメイド品です。
 
こちらを作ってくださったかたは、私のエンディングドレスの製作を最後に休業なさっています。
 
そのため、残念ながらアトリエをご紹介することはできません。
 
エンディングドレスは既成のお品でもありますので、興味のある A la 〇 さまは検索なさってみてください。
 
エンディングドレス、旅立ちのドレス、死に装束あたりの検索ワードがヒットすると思います。
 
こちらでも何点かリンクを載せておきますね。
 
リンクの後に記事が続きます。
 
くどいようですが、オーダーメイドだと数ヶ月、既製品でも注文してから家に届くまで数日かかります。
 
必要になってから注文するのでは遅いのです。
 
そもそも、死んだら自分では注文できないよ!!
 
「用意しておくなんて縁起でもない!」ではなく、「準備だけはして元気で長生き!」と、私は思います。
 
エンディングドレスをはじめとする旅立ちの衣装には、アクセサリー、お顔や髪の毛をうまく隠せる帽子などもあります。
 
現実的な話をしますと、病気で痩せてしまったりして、顔をすべて出したくない場合もあり得るんですよね。
 
また、お棺には不燃物を入れられませんので、愛用の品なら何でも持たせて…ってわけにはいかないのです。
 
A la can 、ドレスは作りましたがアクセサリーはまだ用意していないので、買おうかなと。
こういう用意も身体が動くからこそできることなんですよね。
 
準備万端整えてから心置きなく余生を楽しむ、それが私の考え方です。
 

続きはまた今度ね!!

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