さぁ今日の冒険が始まります!!
からの続きです。
警告
今日の話には、遺体の様子などが出てきます。
毒父の検視が終わるのを警察署の小部屋で待っていた A la can。
後から親族数人も合流しました。
みんな、溜め息ばっかりついていました。
そのうち、本当にいきなり「もうすぐご遺体をお返しできます」と告げられました。
死体検案書に書かれていた毒父の死因は、「虚血性心疾患」だったかと思います。
心臓発作を起こして死んだ、ってことですかね。
私を含めてたくさんの人に迷惑をかけて苦しめておきながら、自分自身はあっという間に(たぶん)楽に死ねただなんて不公平だなと。
数か月すごく苦しんでから逝ったらいいのに、とか思っちゃいましたよ。
葬儀社が頑張ってくれて、その日最終のお釜(火葬炉)の枠が取れました。
検視が終わった当日に火葬場に行くことになるだなんて、これっぽっちも考えていませんでした。
おぼろげながら、「日本では死後24時間経たないと火葬ができない」という知識がありました。
ですから、毒父も検視が終わったら24時間は遺体をどこかに置いて、私たちは一旦帰宅して服装を整えて…と考えていました。
毒父の死亡推定日時は半月以上前だったので「24時間ルール」は適用されないようでした。
ってか、ゆうに死後24時間以上経ってるますわ。
葬儀社の人が警察署内で毒父を納棺し、身につけていた高級腕時計を私に渡してくれようとしました。
時計を入れた透明ビニール袋にはドロドロした茶色い汁も一緒に入っていて、以下省略。
どう見てもヤバいお品です
袋から出したとたん、猛烈に臭うに違いありません。
よせばいいのに私の脇から顔を出してビニール袋を見た親族が、悲鳴を上げて叫び出しました。
A la can は、
その時計は納棺して、一緒に火葬してもらえませんか?
と葬儀社の担当者に言ってみました。
不燃物なので、お棺に入れることはできません
との答えが…。
家庭ゴミとして捨てるには、一旦持ち帰らなければなりません。
そんなのイヤ、絶対に無理!!
途方に暮れていたら、葬儀社の人が「こちらで処分します」と引き取ってくれました。
有名な高級ブランドの、これまた、なかなかお高い腕時計でした。
その後、時計がどうなったのかは、以下省略。
私たち遺族は結局、毒父が納棺された棺は見ましたが、その中は見ていません。
葬儀社は「特別な処置をする」と言っていましたし、その料金も請求されました。
中身がどうであれ、棺のそばに寄ってもあの独特の異臭は感じられなかったので、とりあえず安堵。
毒父のお棺と共に警察署を出発した時は、晴れ晴れした気分すら感じました。
検視という、ひと仕事が終わった
火葬すれば、毒父の異臭ともおさらばできる
火葬場に向かう A la can 一行は、全員がそんな事を考えていたと思います。
続きはこちらです。
続きはまた今度ね!!