「私は、スーパーウーマンなんかじゃ
ないもん!
そんなに強い人じゃないもん!
何でも出来ちゃう人じゃないもん!
一人じゃ無理だもん!
助けてほしいもん!」

妻はそう言って
ポロポロ涙をこぼしました。


そのあとは
「こんなことを言って…
あなたのストレスになるようなこと
を言ってしまって…
ごめんね ごめんね。」
と、また泣く始末。

参ったな…。



家族は第二の患者である

を実感した瞬間でした。



私が病気になってからというもの

「あなたは治療が上手くいくことと
有意義なお仕事が出来ること
それだけを考えていればいいよ。
あとのことは全部私が引き受ける
から。任せといて!」

そう宣言して
ずーっと頑張ってくれていた妻。


私もその言葉に甘え…?
いや、それが私たち夫婦にとって
最良の形と信じて
やってきたつもりでした。


妻は妻で、その小さな肩に
何もかもを背負ったつもりで
一人で踏ん張って踏ん張って
きたのでしょう。

大変だっただろうと思います。


分かってはいるつもりでしたが…
それぞれが黙って頑張るだけでは
なく、時には分かち合うことも必要
だったのかな?と気付きました。



私もスーパーマンじゃない。
妻もスーパーウーマンじゃない。

二人とも、強い面もあれば
弱い面もある。

二人とも
出来ないことだって
ダメなところだって
いっぱいある。

それでいいじゃないか。

だからこそ、これからも
寄り添いあって
支えあって
共に生きていければいい。


そう思った日でした。



おやすみなさい。