かかりつけの先生は
すぐに精密検査を受けるよう勧め
「どこの病院に行きますか?
どこでも紹介状を書きますが」と
おっしゃいましたが、

大島はこれまで大きな病院に定期的に
通院したこともありませんし、
あまりにも急な話だったので
答えに困っていました。

このまま大島を帰したら
検査には行かないかもしれない
とふんだであろう先生は
(長い付き合いですから、大島の性格
をよくご存知だったのでしょう)

「まずは、近くの総合病院で
診てもらいましょう。
検査結果を持って、こちらに帰って
きてもらってもいいですし。
今、紹介外来に予約入れますよ。」

有無を言わせず、2日後に予約を
入れられてしまいました。

そしてこのことは妻も知るところ
となり…
「私もついていくから」と。

あわよくば検査をすっぽかそうと
思っていた大島でしたが、万事休す。
検査から逃げられない状況が
出来上がってしまったのでした。


そして総合病院の紹介外来へ。

名前を呼ばれて診察室に入ると
「あ〜ら、大島さん。
どんな状態かと心配してたけど、
お元気そうじゃないですか。」
と、にこやかに女医さんが迎えて
下さいました。

早速、お腹を触診。

そして、レントゲンとエコー、
血液検査を受けてくるよう
言われました。

検査を全て終え、待合室に戻り、
妻と一緒に
検査結果が出るのを待ちました。

さすがに二人とも
…これは糖尿病といわれるかも…
と思いながら。

そう言われる覚悟は決めて
名前を呼ばれるのを待ちました。