こんにちは、おさむらいです。
1シーズンあたり3〜6話製作され、現在はシーズン3までNetflix限定で配信されています。この作品はどれも数年後の未来が舞台で各話ブラックユーモアたっぷりなオムニバス形式のドラマです。また毎回違う場所の、違う年代の話が展開されていき将来開発されそうなメカの数々も魅力の一つでしょう。
そんなブラックミラーですが、実は大量のイースターエッグが仕込まれている事に気付きましたか? 今回はそんな小ネタ達をシーズン3最終回まで一挙に紹介していきます。
⚠️本記事にはブラックミラーのシーズン1〜3各回のネタバレが幾つか含まれています。未見の方はご注意下さい。
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○シーズン2
第3話 時のクマ、ウォルドー
1.UKN
終盤のニュースシーンにご注目。左下にUKNという文字が確認出来ることからこれはテレビ局の名前である事がわかる。実はこのテレビ局、S1E1『国歌』にも登場している。第3話以降もUKNはどんどん登場するので見逃し注意。
2.スクリーン
この回は珍しく本編終了後にオマケシーンが挿入されておりそこに次のイースターエッグが隠れている(ちなみにオマケシーンになると映画でよく見られる"アスペクト比の余白の黒帯"が挿入される粋な演出がなされている。年月が経った事の暗喩だろうか)。
第4話 ホワイトクリスマス
1.妊娠検査器
この回で登場する妊娠検査器はS2E1『ずっと側にいて』に登場したそれと同系統の機種である事が比較するとわかる。
2.カラオケ
3.ニュース映像
終盤主人公がチャンネルを回している時に映る映像がイースターエッグ。
↑ちなみにこの女性は後にもう一度登場する
④ニュース注目して欲しいのはRAIL CRASHという小見出しの下に流れているニュース。拡大してみよう。まずSKILLANE APPEAL BID REJECTEDが目に入る。SKILLANEとはS2E2『シロクマ』の主人公Victoria Skillaneの事を指している。続いてMP LIAM MONROE CLAIMS TWITTER ACCOUNT HACKEDとあるが、これはS2E3『時のクマ、ウォルドー』に登場した立候補者のLiam Monroeの事を指している。
ちなみに、このニュースを製作したのはお馴染みUKN。
4.ゼッドアイ
ハッピーターン大のリモコンで操作するこのアイテムは様々な機能があり、この回で登場した機能としては他人をブロックするというものがあった。
このブロック機能そしてゼッドアイという装置はS1E3『人生の軌跡のすべて』に登場したものと同じ。ひょっとするとホワイトクリスマスに登場したキャラクター達も記憶の追体験機能を使っているのかもしれない。
5.アカウント名
まず左上端のアカウント名はPie Ape。これはS1E2『1500万メリット』にて太った男性や女性が浴びせられていた罵言。右上端にはI_AM_WALDOという名前が見えるが、これは言わずもがなだろう。
6.マーク
詳細は避けるが終盤のあるシーンに映るドアにこんなマークが描かれている。
○シーズン3
第1話 ランク社会
1.投稿モニターに映るつぶやきの中に興味深い物があるのに気付いただろうか? 矢印が指す所に目を凝らすとMichael Callowなる人物が"Just got thrown out of the zoo again"とつぶやいているのがわかる。
実はMichael Callowという人物はS1E1『国歌』に登場した首相の名前であり、そう考えるとつぶやきの内容も非常に皮肉めいている事がわかる。
2.静かの海
3.赤い○○か、青い○○か
主人公は終盤でトラック運転手の女性と出会いある所まで送って貰うことになる。そこへ向かう途中、トラックの女性が『青のポットはコーヒー、赤のポットはウイスキー』と言うシーンがある。これは映画『マトリックス』へのオマージュである。
第2話 拡張現実ゲーム
1.服
この回には監督の趣味でゲーム絡みのイースターエッグが大量に隠されている。まず主人公たちの格好から。
場所は違うものの2人とも似たような柄のトレーナーを着ているシーンがある。この服の元ネタはゲーム『アンチャーテッド』の主人公のとある格好から。
この中にある有名ゲームとしては『サイレントヒル』や『メタルギアソリッド』、『バイオショック2』など。特にバイオショックについては後で紹介するもう一つイースターエッグがある。
ちなみにゲームソフト以外にもプレイステーションやxboxなどのゲームハードも多く登場する。
左下にGRANULARという文字が確認できる。これはS3E6『殺意の追跡』に登場する会社名である。
ちなみに雑誌の表紙を飾っているサイトウ・ショウだが、明示されてはいないが日本が誇るゲームデザイナー小島秀夫氏がモデルと思われる箇所が多くある。
主人公が目を盗んで装置を見るシーンで例のマークが確認できる。そうS2E2『シロクマ』のマークである。
5.家
6.監視カメラの映像のシーンで左上に映るコードCL_10という文字が確認できる。これはこの回の監督Dan Trachtenberg が監督した映画『クローバーフィールド10』のイースターエッグエッグである(Clover Field 10)
7.恐縮ですが
案内役の女性が主人公に『恐縮ですがドアを開けて頂けませんか』と言うシーンがある。この恐縮ですがというフレーズはゲーム『バイオショック』へのオマージュで同様のシーンがある(英語だと"Would you kindly?")。
8.Redfield
9.ソーニャ
この回のヒロイン、ソーニャ。彼女を演じたのはHannah John-Kamenという女優だが、彼女はS1E2『1500万メリット』及びS2E4『ホワイトクリスマス』に登場した有名アーティスト役も演じている。
第3話 秘密
1.ステッカー
最後のシーンで映るPCスクリーンに4つのイースターエッグが隠れている。
①1500万メリット
まずはCEO〜の見出しの上にあるニュースから。拡大すると"Talent show 15 Million Merits launches next week"という文が確認できる。これはS1E2『1500万メリット』に登場したショーの事を指している。
②クッキー
③首相
④シロクマ
3.マーク
この回で一瞬登場するATMの端に銀行のマークが確認できるのだが、そのマークはS3E5『虫けら掃討作戦』に登場する軍隊の紋章と酷似している。
第5話 虫けら掃討作戦
女性兵士が"虫けら"たちを匿っていたと思われる老人に向かって歌を歌って貶すシーンがある。ここで彼女が歌っていたのはS1E2『1500万メリット』にてヒロインが歌った『Anyone Who Knows What Love is』である。
第6話 殺意の追跡
この回にはニュース映像のテロップに多くのイースターエッグが隠されている。沢山あるので一気に紹介していこう。なおこの回に登場するニュースの製作会社は全てUKNである。
1.UKNのニュース
①MASS計画
カリンがテレビをつけた際ニュースが映るが左下を流れるテロップに"MASS project"という単語が確認できる。これはS3E5『虫けら掃討作戦』にて軍が進めていた計画名である。
②nosedive
③公聴会
公聴会の様子を伝えるシーンで流れるテロップには"Skillane"と"Shou Saito"という人物名が確認できる。SkillaneとはS2E2『シロクマ』の主人公Victoria Skillaneを、Shou SaitoとはそのままS3E2『拡張現実ゲーム』に登場した同名人物を指している。
2.#DeathTo
3.ハッシュタグ
① HARLECH SHADOW V
これはS3E2『拡張現実ゲーム』に登場したゲーム名。
②#FREETHEWHITEBEARONE
WHITEBEARとあるようにこれはS2E2『シロクマ』に登場した施設の事を指していると思われる。"彼女"を解放すべきだという声も出始めたのだろうか。
③Michael Callow
S1E1『国歌』に登場した首相の名前。
4.ブルーの過去
主人公らが車で移動中、会話の中でブルーが転属してきたキッカケとなった事件が明らかになる。それはイアン・ラノックによる児童殺害事件でラノック事件と呼ばれているものだった。実はこれ、S2E2『シロクマ』の主人公Victoria Skillaneが関与した事件そのものでイアン・ラノックとは劇中(S2E2)で一瞬登場したVictoriaの彼氏である。