所用が有り、ほぼ2年振りに上京する事になった。

 女満別空港15時発のJALに乗って出発〜一眠りしてから機内誌をめくった。


 浅田次郎がエッセイーを書いていた。

 彼の連載がまだ続いている様で嬉しかったが、他に私の知る人が書いた読み物は、ほとんどなかった。

 少しの間に、時代が変って行った事に、チョッピリ寂しさを感じた。。


 浅田次郎は、白アリ駆除を装った詐欺被害未遂に遭遇し、啓蒙の為に警察を呼んだと言う。それはご同輩老人達への訓戒を込めた顛末記だった。


 通報すると、早速若い男女二人の警察官がやって来たと言う。

 事の次第を伝え、迅速に事を進めて貰おうと思ったのでしょう。

 昔はそちらの一日警察署長も努めた、と言う過去を語り、マスクを外し、直木賞作家であり、数々の名作映画の原作者であり、都度マスコミに登場し賑わせた只今現役のその顔を見せたと言う。


 しかし二人の若い警官は、さほど驚く様子も何も無い。。。


 全くの拍子抜け。


 詰まるところ、若い彼らは浅田次郎をまるで知らない事を知ったのだった。

 が、やがてそれもやむなしと、納得したと言う。



 出発の前の日、会社に若い営業マンがやって来た。

 近頃は世代交代で、来る営業マンは、みんな若い。


 井上ひさしを知ってると思うけれど、。。。スイマセン知りません。。😆😍


 五木寛之はモチロン知ってるよね!

。。。知りません、スイマセン😆😍

現役だよ!

スイマセン😅


 そんな彼らに、勉強不足ですヨ!

と一喝した事もあった。

 偉そうに。。


 原料を買って貰う相手の社長だから、何を言われても、スイマセン😅と顔色を伺いその場を逃れるしかないのをいい事に、少々、いや私はかなり図に乗っていたと思う。


 しかしこの機内誌の話し、私にとっては天下の浅田次郎の体験談。

   

 本人、私だよォ〜、あの浅田次郎ダヨぉ〜〜ん!🙋と言っても。。

 あの〜〜、知りません😄

と言わずとも、二人のその顔にハッキリ書いてあったと言うのだから、これは相当にショックだったに違いない。

 

 そして自分を振り返った。

 今まで相当に馬鹿な振る舞い をして来たものだ。。。


 私の方が、勉強不足だったのだ。。


 彼ら若者が、スマホ時代の彼らが、そんな年寄りの名前など、有名無名に関わらず知らなくて、そして興味がなくて当り前なのだ。😂


 本当は知ってる方が良いとは思うし、多少成りとも本を読む人なら、知っていてもいいのだが。。。


 時は過ぎ行き、時代は変わった〜。


 そう思って窓の外を見ると、どうやら飛行機は身震いしながらぶ厚い雲を抜けたらしく、下界の街の灯が、黄昏の空と相まってキレイに見えていた。



 どうやらここに至っては、自分の概念、思考を変えて行くしかないのだと、思い至るのでした。


 愚かな老人よ、                    老兵は立ち去るのみ〜〜🙄


 しかし人の迷惑も顧みず、生涯現役を宣言している私、ならば、そんな現代の若者を受け入れ、同調などはしないが、まあ、文句は言わず、静かに見守るのが大人の振る舞いと、機上にて悟るので有りました。


 

 さて、二年振りの東京は、一体どんな風に変わったのだろうか〜。コロナ禍をやや超えて。。