意識を感じる練習 | 「達人への道」

意識を感じる練習

最近は、相手の力のベクトルを感じ、その意識の先端をおさえると相手が動くというのを合気上げでやるのにはまっています。これは脱出不可能な感じで押さえ込まれたときのエスケープとして色んな技に応用可能です。                                                                                                                               
                                                                                                                         操体のお客様に「合気上げというのをやってもらえますか?」と言われることも増えてきました。武術的な身体の使い方というのは何も武道、武術をされている人だけでなく、一般の人でも少なからず興味ある人が増えてきているようです。これも甲野先生や日野先生や伊藤先生などの功績でしょうね。マイノリティーの武術マニアとしてはうれしく思います。                                                                                                                                                                                                                                                                   さて、相手の意識の先端を感じるというのは実は剛法(打撃)でも同じことだなぁ~とふと思いました。しかし、剛法だと攻撃意識が出た瞬間にピュンとマッハで飛んでくるからとても難しい。実は柔法の方が直接触れられているので、相手の力のベクトルを感じたり、意識の流れを感じたりするのがゆっくりできるので、練習方法としては簡単なのではないでしょうか?全身を一つに使うという肉体的な鍛錬と併行して、相手の意識の起こりを観る、相手の意識の先端に触れる、相手の意識と同調するという練習が今後の課題になりそうです。                                                                                                                                                                                                                                                           この前の自主練習でやった練習方法を紹介します。攻者は一歩踏み込んで中段逆突を突きます。守者は目を瞑って攻撃意識を感じ、下受するという練習。実験的にやってみましたが、もうめっちゃ怖いです。目を瞑って相手と対峙するだけで相当ビビリます。おそらくは刃物をつきつけられたときと同じ心理状態でしょう。じらされるともう逃げ出したくなります。何度かやっている中で、攻者がきちんとリアルな攻撃意識を飛ばせば飛ばすほど守者は防げる防げないに関係なく反応しやすいことがわかりました。ということは攻者が本気の攻撃をしてくれなければ練習にならないということです。なぜなら、攻撃意識のない攻撃は反応できずにかわせないからです。この練習にどういう意味があるのか?まだよくわからないのですが、何かがつかめそうな感じがします。ちなみにこの目を瞑って受ける練習をやった後、目を開けて受けるととっても安心して余裕で受けることができます。聖闘士聖矢でバルゴの釈迦が目を瞑って修行していた意味がようやくわかりましたオ━(゚∀゚)━ム!!!(年齢がばれますな・・・)