なんか書こうと思ったので棚にある読んだ本の感想でも書く。

基本的に読書というか小説は非常に嫌いなので、相まって辛辣な意見が多いかもしれん。

あと余りに記憶にないのは流石にいつか再読して書くとする。

 

 

○SF

・虐殺器官 - 伊藤計劃

つまらなくないけど、面白くはなかった。この妙なバランスが聖典足りえるのかもしれない。

スノビズムが凄くてまんま中二病の文章だった。

どっかの自称天才死刑囚のエッセイみたいに文脈がないのにぶち込んでくる衒学は普通にキモい。

多分理解が無ければ演出としてカッコいいのかもしれんが、ITに詳しい人がアニメのハッカー演出見て笑っちゃう感じに近いかも。

 

・1982年 - ジョージ・オーウェル

もうだいぶ内容忘れたが、この本を読んだ時のワクワク感、ドキドキ感、ラストの腑に落ち方に対しての感動は今でも覚えている。

人に薦めて外さない本の一冊

昔過ぎてあまり記憶にないが、動物農場とセットでもいい。

 

・月は無慈悲な夜の女王 - ハインライン

つまらなくないけど、出オチが凄い。

中だるみが激しいというか、山が無いんだよね。

話の内容はよくできてるけど、山と言えば最後の最後くらいか?

 

 

・偶然世界 - ディック

理不尽に振り回されまくる妙なストレスを与える物語だった覚え。

最後仕返しするとはいえ平べったい話だ

 

・スキャナーダークリー - ディック

これはマジで面白くなかった。

主人公がラリるだけラリって施設送りになる話。大枠はそれだけ。

オルダス・ハクスリー(素晴らしい新世界の著者)の知覚の扉みたいに文学的には点数高そう。

 

・高い城の男 - ディック

つまらなくないけどやっぱり面白くはなかった。いやまあそれ自体がディックらしいんだけど。

オチてるのかもなんかよくわからんし、だからどうした的な側面が。

 

・ソラリス - スタニスワフ

これはベタだけど結構好き。宇宙人とイチャ付く系のアニメの元ネタって感じか。

ただ山があんまりないよね。

 

・華氏451度 - ブラッドベリ

すっげー面白い!って訳じゃないけど、オチは弱いながらそこそこ楽しめて啓蒙出来る本としてとても良い。

流石の名作。元ネタだけあって映画リベリオン臭い。

 

・ニューロマンサー

記憶がない。意味の分からない描写の武器、コブラしか覚えてない。

最近復刊に惹かれてカウント・ゼロとモナリザ・オーヴァドライヴを買ったのでまた読もうと思う。

 

 

○大衆小説

・悪童日記 - アゴタクリストフ

サイコミステリーっぽい話として凄く面白かった覚えがある。

続編一応持ってるんだけど、駄作と言うのも耳に入ってて押入れ。

 

・僕は美しい人を食べた

すんげースノビズムの満ち満ちたエッセイ風小説。

衒学は良いとして、具体的には覚えていないのだがなんかよく誤解される誤った話、嘘や陰謀が含まれていて余りいい気はしなかった。

要するに、この本に書かれてる誤った事を真に受ける層は少なくないのでは?という嫌な気持ち。

物語としては、まあ安っぽいサイコホラー風味と言うかなんというか。

 

○古典・文学

・地下室の手記 - ドストエフスキー

この卑屈さと言うか、主人公が死にかけてた自分にそっくりで当時凄くハマってた小説だったと思う。

終始暗い話だった筈だが、弱っているさなかで自分が卑屈だと思う人間は面白く感じるかも。

 

・タウリス島のイフィゲーニエ - ゲーテ

小説って言うか戯曲なんだけど、かなり好きなギリシャ戯曲のリメイクなので相まって好き。

ゲーテの作品で面白いと思った事ないけど(ヴィルヘルム・マイスターは見てないわ)、これだけはマジで大好き。

余り作中で語られる事のないイーピゲネイアだが、芯の強い聖女として筋を通してタウリスから去る話となっている。

と言っても、イーリアス~オレステイアの潮流を知らないと何のことかわからんだろうので、読む為に前提知識がやや必要。

アポロドーロスのビブリオテーケー(岩波文庫など)、ヒュギーヌスの神話(講談社学術文庫等)のイーピゲネイア項を見る必要がある。その後にイーリアス→エレクトラー→オレステス→…と言う流れ

一応イーリアスでサラッと字面だけは出たか?読んだ事ないが、エウリピデスがアウリスのイピゲネイア(一部失伝)という、発端の話をまるまる取り扱った戯曲もあるとか。

 

※2026/3/25 先月だか今月頭にちくまのギリシャ悲劇集全て買ったので、ギリシア悲劇Ⅳに収録されたアウリスのイピゲネイアチラ見した。ダシにされたアキレウスとかが出て嘆いてくれるし(知らぬ間に嘘の許嫁相手にされた上で「私の許嫁を殺すな」、まで言って助けようとしてくれている様子なのでだいぶ救いを感じた)、読み物として普通に面白そう。戯曲としてはつまらないんだろうけど…。因みにディオメデスとオデュッセイアが連れて来たと聞いているが、ちらっと見た感じで出てこなかった。ギリシャ戯曲ってメイン俳優三人って縛りあるから(劇中に別の役をやっても良い)出すの難しいのはあるだろうが。

 

・レミゼラブル - ユゴー

あんまり覚えてないけど、中だるみさえなければアニメにしても通用しそうな程度に面白い話なのよ。

漫画版か抄訳をおすすめする。

 

・失われた時を求めて - プルースト

正直に言うが全部読んでいない。

抄訳で語るのもどうかと思うが、やっぱり現代人に興味ない話が大半を占めるから…。

話の大枠は現代でも全然通じると思う。シビアな恋心と言うかなんというか。

レ・ミゼラブルと併せて名作である事はわかる。

 

・ユリシーズ - ジョイス

読んでない。余りにつまらなくて速攻で諦めた。

文学的側面が強すぎると思う。

因みに元ネタであるオデュッセイアは読んでいる。

それに文学的なプログレッシブなアプローチをしているらしい。