赤脚阿元のお話。 | 英国に慣れ『ぬ』 ジャポネ-ヌ。

それは2023年8月15日のことでございました・・・。:

 

今日、英国の晴れた空の下でのんびり洗濯物を干すわたくしを祖父はどう思うだろう。
 

今朝のNHK『おはよう日本』より。:
『人類の社会においては、戦争から逃れるすべはない。』
 
これは
いろいろな外国語に訳された
『はだしのゲン』の中国語を担当された
坂東さん(75)のお父様が
晩年お書きになった手記にあった言葉。
 
 
「優しい父でした。」
第2次世界大戦では
軍人として戦っていたお父様と

幼い頃の坂東さん。

戦争でのことを

語ることがなかったというお父様の

晩年の手記の中にあったこの言葉へ

わだかまりを抱き続け

ずっと受け入れられなかったとおっしゃる

坂東さん。

 
 
そんな坂東さんがお仲間と始めた
この『はだしのゲン』の中国語翻訳、
中国語の題名『赤脚阿元』。
 
訳しておられる中、
坂東さんの心に強く残る言葉に出会う。
 
反戦をずっと訴えていた
ゲンのお父さんの言葉。
特高警察に非国民として捕まり、
酷い拷問を受けた後の。
 
 
『体は傷つけられても心の中まで傷つけられはせんわい。』
 
 
同じ戦いに立ち向かった
同世代の二人のお父さん。
発せられた異なる言葉。
軍人として戦争に向かったお父様の言葉。
そして
反戦の立場で戦争に立ち向かった
ゲンのお父さんの言葉。
その二人の父親の言葉を前に
坂東さんが辿り着いた思いは・・・・:
「気を付けていないとね 時代に流されてしまう。」
「だから私はゲンの力を借りて」
「そうなっちゃいけないんだということを言いたいんだと思う。」
「今も現実に戦争が起きていて
その苦しみでうちひしがれている人がいる」
「仕方がなかったで済まされることか
というのが今の問い」
「平和はもらうものじゃなくて
つくっていくものだと思う」
 
こちらは冒頭でのはだしのゲン作者の方の奥様の言葉:
「主人は晩年『人類にとって最高の宝は平和です』
サインとともに書いていました。」
 
 
・・・というレポートの後のこれ。
この坂東さんのレポートが別番組で
詳しく放送されるらしいのだけれど
8月20日。日曜日。
Eテレ。
朝の5時

 

 

さて。
NHKはどこを向いているのか
わたくしには
あゝよく分からない。
 

 
・・・・・
【おまけ】
今、見つけたもの。
1ヶ月前のANN Newsから。

同じ翻訳者の方々。
同じ『ゲン』。
材料はほぼ同じソースなのに
違う味に感じるのは
あゝなぜじゃろかー。

 

 
P.S.
改訂中にへまをやらかしたようで、
すぐに下さった『いいね!』ごと
消えてしまいました。
下さった皆さま、ごめんなさい!