8月15日のお話。 | 英国に慣れ『ぬ』 ジャポネ-ヌ。

それは2019年8月15日のことでございました・・・:

 

とある記事から

もう少し詳しく知りたくて、いろいろ検索していたら

たまたま見つけた動画。

 

すでに知っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが。

 

2011年の『Australia's got talent』のオーディーションより。

イラクで孤児だったエマニュエル・ケリー君が歌う『IMAGINE』でございます。

お時間があれば、まずはご覧になる前に

このエマニュエル・ケリー君のご紹介を動画下へ書きましたゆえどうぞ:

 

彼は推定17才。

”推定”とされるのは、戦渦の混乱にあったイラクで捨てられていた孤児だから。

靴の箱に入れられ、公園に捨てられていたのを修道女に拾われたエマニュエル君には

出生証明書も何も出生を知る手がかりは皆無。そんな彼には生まれつき腕や足が未発達

という障害も。(※これは化学兵器使用の影響ではないかと言われているらしい。)

修道女によって孤児院で過ごすことになったエマニュエル君はそこでアハメッド君に出会う。

同じ障害を持つ幼い二人は以降、イラク・バグダッドで爆撃の音を聞きながら

兄弟のように共に励まし合って生きていた。

 

そんな中、転機が二人に訪れる。オーストラリア人人権活動家のモリアさんとの出会い。

彼女はこの兄弟を治療の為にオーストラリアへ連れ、のちに彼らを養子にした。

(この動画にも応援に来ている様子が映ってますね^^。)

オーストラリアでは、命にかかわるような大きな手術を8度も受け、さらに自立して生活できるよう

着衣や自炊、運転などいろいろなトレーニングをがんばってきたエマニュエル君。

そんなエマニュエル君が歌う『IMAGINE』の言葉ひとつひとつが、誰が歌うよりも人々の心に届くだろう。

(参考:Billboard,他)

 

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さて。

ちなみにこの動画にたどり着くきっかけになった記事というには

NHKの特集記事のこちら:

わたしはどこの誰なのか 戦争孤児を阻む壁(NHK NEWS WEB 13/08/2019)

 

よく見ているNHKの朝のドラマ「なつぞら」で、この「戦争孤児」という言葉がよく出て来る。

戦争孤児だった主人公や兄妹などが戦争孤児だったことで差別を受けたり、そうなることを

恐れる場面が結構出て来ることでもっと詳しく知りたくなった頃合に出会った記事だった。

 

その記事後に『駅の子』という言葉に初めて出会い、検索を重ねているうち、昨年のこの時期に放送されたNHK特集に当たった。

そして、

『戦争孤児であった』というのは、美男美女で演じられるドラマで受けた印象以上に

悲惨この上ないものであることを知ることになったのだ。

(約15分:hiroyuki sekiguchiさんが編集されてYOUTUBEへUPした動画です

※約49分のフルバージョンは共生さんのUPされたYOUTUBEのこちら

 

オーストラリアへ渡ることになったエマニュエル君とは違い、

戦下で逃げまどい、殺されて行く子供たちがどれだけいるだろう。

またもう戦争は終わっているのに、

戦争孤児として頼るあてもなく飢えや暴力で亡くなる子供たちがどれだけいるだろう。

74年前だけの話でなく、このたった今も・・・。

 

地球を『ひとつの家』だとしたら

そのひとつ屋根の下、

部屋の大きさで争ってミサイルを打ち合ったり

夕飯のステーキの大きさでケンカしてマシンガンを打ち合ったり

そんなことしないはずだよね。

 

 

Imagine there's no countries...

そういうことなんだと、今日のわたくしは思うよ、レノンさん。