昨日はお酒を飲みにいった。
はて、公演に関係のない飲み会なんていつぶりだろ。
お芝居にまつわる話をたくさんした。
何かを褒められても、僕はついつい謙遜をしてしまう。
自信。
僕はあまり自信を持たないようにしている。
かと言って、自信がなければお芝居を続けていないし、ワンマンステージなんてやらないし、ましてやプロデューサー的な立場になって関係者を集めて公演を打つなんてこともしない。
そう、自信がないわけではないのだ。
お客さんを楽しませようとする気持ちの大きさにおいては、自信はある。
ただ、周りの誰かと比較をすると、「ありゃまぁ、米粒のようにちっぽけだなぁ」なんても感じてしまう。
そんなこんなで、自分を過小評価するクセがある。
プロデューサー的な立場でも、「~~だから、やってもらって当然」などとは考えない。
「自分の団体や作品に協力をしてくれるなんて、なんて優しい人なんだ。あぁ、ありがたいなぁ~」と考えるから、とにかく下手に出る。
「ごめんなさい」「ありがとうございます」のオンパレードだ。
お客さんから、
「素敵です」
というありがたいお声をいただくと、十中十
「そんなことないですよぉ」
と言ってしまう。
実際問題、自分のことを素敵だとはなかなか思わないのだけど、でも、そんなありがたいお言葉をいただけなかったら、それはそれで肩を落とす自分もいる。
負けん気は強い。
"過度の謙遜は、虚栄心である"
昨日もらった言葉。
宝物にしようと思った言葉。
ただ。
楽しかったがために、しこたま飲んだ後にウィスキーのロックをダブルで3杯飲んだので、もはやどうやって家に帰ってきたのか記憶がない。
アスファルトの地面を歩いているのに、大時化の大海原を突き進む船の中にいるようだった。