ウチの近所は、まだ住宅地の周りにちょっとした畑地が残っている。
道路沿いの田畑のちょっと隙間で、
多分、その畑の持ち主の家の食をまかなうためと思われる、作物が作られている。
今の時期は、エンドウが多い。これからはナスやトマトかな。
そして、冬の残りのネギから変身したネギ坊主を見るのが、わたしは好きだ。
幼い頃、住んでいたアパートの裏手に畑があって、
その近辺は子どもたちの遊び場でもあった。
ある春の日の夕暮れ、その付近で遊んでいると、
おっさんの声が響き渡った。
「こっらぁあああ、悪さするとネギ坊主が追っかけてくるぞぉおお」
ただ遊んでいただけなので、なぜ怒鳴られるのか、
幼い子どもたちにはさっぱりワケがわからなかったはずだが、
素直なわたしは、それから長い間、
「悪い子でいると、ネギ坊主が追っかけてくる」と信じきっていた。
それから、数十年。
「絵のモデルにしたいから、ネギ坊主を2、3本、引き抜いてきてくれ」
などという不埒な家人と、わたしはつきあっている。
そんな滅相もないことをしたら、どんな天罰が下ることか!
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